ロシアへの留学準備
ロシア留学のためのビザについて
- ロシアに入国するためのビザには、その招待のタイプや渡航期間により有効期間が決められており、ロシアへの入国回数に応じ、シングル、ダブル、マルチプルの3種類のビザが発給されます。
- 日本国籍の方がロシア連邦に入国するためには、東京、札幌、函館、大阪、新潟いずれかの在日ロシア領事館にビザ申請を行います。
- 渡航する本人が申請書類を用意し申請する必要があります。
- 3ヶ月以上の留学ビザ申請やマルチプル入国ビザの申請には、申請の際に非エイズ検査診断書を提出する必要があります。診断書の有効期間は検査日から3ヶ月以内となっています。
ロシアビザについての詳細、最新情報は在日ロシア連邦大使館の情報をご参照ください
申し込みの時期は
短期留学であれば出発の2~3か月前までには、そして90日以上の学生ビザが必要な場合は出発の3~4か月前までに申し込みをすると手続きに余裕が出来ます。
地理
ロシアは世界最大の国土面積、それは日本の約45倍、アメリカの約1.7倍もの面積を誇る広大な国土を有する国です。永久凍土であるツンドラから草原地帯、針葉樹林、ステップと広い国土と多様な気候がロシアの国民性と文化を育んできた歴史があります。
ロシア帝国時代の華麗な宮廷文化から地方都市の木造建築まで、世界的に有名な都市や世界遺産に限らず、個人では訪れることが難しい地方都市にまで足を伸ばすことでロシアの奥深い魅力を体感できるはずです。
広大な国土は白海、カラ海、ラプテフ海、東シベリア海からベーリング海、オホーツク海、日本海、バルト海と黒海まで多くの海に囲まれており海岸線は37,000kmに及びます。特に北極海に面した地域をはじめ、冬季は北極寒波の影響が強いため厳寒であり、氷点下を下回る日が長く続きます。
主要都市として最大の人口を誇る2大都市、同じ西部に位置するモスクワとサンクトペテルブルクを紹介します。
モスクワ
ロシア連邦の首都であり、人口1150万人を超えるロシアはもとよりヨーロッパでも最も多い人口を誇る都市であるモスクワ。旧ロシア帝国の宮殿であるクレムリンから放射状に街が広がっています。市内の主要な交通手段は地下鉄をはじめ、バスや路面電車、近郊電車などを利用することができます。世界有数の大都市であるだけでなく、玉ねぎ型のドームを擁するタワーのような教会をはじめ世界遺産に登録された様々な建築物、劇場を始めとした文化施設に恵まれ滞在者を飽きさせることはありません。
サンクトペテルブルク
1914年までのロシア帝国の首都でありソビエト連邦時代はレニングラードと呼ばれるなど過去の歴史において名称の変貌があったロシア西部の都市。人口は第二位の500万人超。街のいたるところに運河が走ることから「水の都」「北のヴェニス」とも呼ばれる街です。
また世界的に有名な文学者であるドフトエフスキーやツルゲーネフなどを輩出した文化都市としても知られており、メトロポリタン美術館(米)、ルーブル美術館(仏)と並ぶ世界三大美術館に数えられるエルミタージュ国立美術館や、金色に輝くドームが美しい教会イサク聖堂など世界遺産が多く見どころも満載です。サンクトペテルスブルクには、ロシアらしい大規模で広々とした見どころが数多くあります。
- 首都:モスクワ
- 面積:1,710万㎢(日本列島の約45倍)
- 人口:1億4,651万人
- 宗教:ロシア正教、イスラム教、仏教、ユダヤ教等
- 言語:ロシア語
- 民族:ロシア人(80%)
気候
ロシアの気候はいわゆる典型的な大陸性気候で国土の大部分は寒冷です。日中と日没後、夏と冬の気温差が大きく、また地域によっても差があり、シベリアの厳冬期は−20℃以下に。ロシアの夏は涼しく、そして冬には厳しい寒さが続きます。
ロシアの中でも西部に位置するモスクワやサンクトペテルブルクの気候は近隣のヨーロッパ諸国に近い気候で、中央部に比べると比較的生活しやすいと言えます。
時差
モスクワ、サンクトペテルブルクを含むヨーロッパ・ロシア地域は-6時間です。
ロシアの語学留学
学ぶ学校の形態は
A. 私立語学学校
少人数制クラス、コミュニケーション能力の向上を目的とした授業が特徴。ほぼ毎週月曜日から入学できる学校が多く、期間も週単位で申し込むことができるため受け入れに柔軟です。
B. 大学付属語学学校
学期制での入学が可能で、クラス人数は多め、また授業も読解や文法を重点的に学ぶ傾向があります。
お勧めの私立語学学校
Liden&Denz(リデン&デンツ)
モスクワとサンクトペテルブルクのほか東シベリアのイルクーツク、ラトビア共和国のリガに校舎を持つ語学学校。基本的には毎月入学日があり、週単位での期間設定で申し込みができるため、入学条件の柔軟さが特徴です。提供されているコースは、一般的なロシア語とビジネスロシア語。宿泊先はホームステイと学生アパートの手配が可能です。
出発前に必要なロシア語学力は
ロシア語初心者レベルでも受講が可能とされてはいますが、本当の入門者の場合は入学を受け付けられません。アルファベットとは異なるキリル文字の基本的な知識が求められます。
費用について
学校費用の通過はユーロが使用されるためユーロの為替レートにもよりますが、月当たりの予算(授業料・宿泊費・現地諸経費)は27~31万円に渡航費(航空券や海外旅行保険など)を見込んでください。一般的にはモスクワやサンクトペテルブルクの物価は高めで、東京とそれほど変わりありません。
ロシア語のほかに学べる内容は
文学、音楽、ビジネスのほか試験対策のコースも受講ができます。
滞在タイプの種類は
ロシアの一般家庭の中で下宿できるホームステイのほか、学生アパートに宿泊できます。