ニュージーランド留学情報

ニュージーランド留学情報

ニュージーランドの教育制度

ニュージーランドは総合大学が8校あり、その全てが大学院まで揃った国立大学。ニュージーランド政府は「大学の質を保つために、これ以上数を増やさない」という方針を持っています。大学の学部課程では、学士号(履修期間は通常3年。専攻によっては4~6年)とDiploma(履修期間は通常1年。専攻によっては3年)を取得できます。ニュージーランドの全ての大学は「ファウンデーション・コース(大学準備課程)」を持ち、1年次から専門的な教育が行われます。

ニュージーランドの教育省は「外国人学生の生活保障に関する服務規程」を設け、留学生へのサポートシステムを確立しています。留学生を受け入れているニュージーランドの教育機関は、政府が定めた厳しい監査項目をクリアし、政府から認可を受けなければなりません。そのため、教育の質および学生対応の質の高さは、世界の中でも最高レベルを維持しています。

世界中から多くの移民を受け入れているニュージーランドは、大学でも多数の留学生を受け入れ、どの大学も非常に国際化が進んでいます。ニュージーランドのほとんどの大学は期間が3 年間となっており、日本の高校を卒業してすぐにニュージーランドに留学する場合は、大学へ入学する前にファンデーション・コース(大学進学準備コース)で専攻する分野の基礎知識と共に、進学英語やカレッジスキル(ノートテイキング、カレッジライティング、プレゼンテーションなど)などを約8~12ヶ月間学ぶことになります。

ニュージーランドへの留学準備

ニュージーランド留学にはいくつかのパターンがあります。代表的なものは以下の3 パターンです。

  • 語学学校(大学付属/民間)
  • ファンデーションコース(大学進学準備コース)⇒大学
  • 大学院
ニュージーランドへの留学準備

留学準備として必要なことは、目標とする学校のタイプ(語学学校、大学、大学院)によって異なります。語学学校への留学には、特に申し込み時の英語力や学力は問われませんが、大学、大学院とレベルが上がるにつれて、出願に必要な条件が厳しくなります。審査基準となるものは、主に英語力とGPA(最終学歴の評定平均値)です。

地理

ニュージーランドは北島と南島2つの島で構成されており、全長は1600Km、左右の長さ450Km、総面積は270,500平方Kmで、日本やイギリスとほぼ同サイズ、民族性も似ています。

ニュージーランド
  • 首都:ウェリントン(Wellington)
  • 面積:268,130㎢
  • 人口:410万人
  • 都市:オークランド、クライストチャーチ、ロトルア
  • 言語:英語とマオリ語
  • 宗教:キリスト教(聖公会25.7%、長老16.5%、カトリック14.4%)
  • 民族:アングロサクソン系白人(90.3%)、マオリ(9.7%)

気候

南半球の温帯に位置するニュージーランドは、海洋性気候で寒暑の差が少なくなります。天気がよく変わりますが、全国の日照量と降雨量は比較的多いです。季節は北半球と正反対で7~8月が冬です。夏は亜熱帯性気候の特性が強く、冬には南島のアルプスにたくさんの雪が降ります。7~9月までは雨季で、1年の中で最も多く雨が降り、しばしば豪雨となることもあります。オークランドの夏の最高気温は約25℃、最低気温は5℃程度です。

時差

日本との時差は、ニュージーランドが3時間早いです。10月の最終月曜日から3月の第1月曜日までは1時間早まるサマータイムを実施します。

英語力試験

ニュージーランド留学に必要な英語力は、主にIELTSが一般的ですが、一部の大学ではTOEFLも出願時に有効となる場合があります。ここでは各試験のご紹介をします。

IELTS (International English Language Testing System)

IELTS (アイエルツ)はイギリスで開発された英語力判断テストで、Listening、Reading、Writing、Speaking、の4セクションから構成されています。ReadingとWritingについてはアカデミックとジェネラルの2種類のモジュールがあり、留学に際してはアカデミック・モジュールの受験が必要となります。IELTSは記述式のテストで、Speakingに関しては面接官との対話形式のテストが実施されます。今日ではイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドはもちろん、近年ではアメリカのほとんどの大学においても出願時にIELTSが有効です。日本においては、(財)日本英語検定協会が試験の窓口となっています。

IELTS公式情報

TOEFL (Test of English as a Foreign Language)

TOEFL (Test of English as a Foreign Language)とは、英語を第一言語としない人を対象とした英語力テストで、英語圏の大学が留学生を受け入れる際に英語力を測る基準のひとつとして、世界的に広く利用されています。TOEFLは米国非営利教育機関であるEducation Testing Service (ETS)によって開発された国際的なテストです。今日ではTOEFL iBT (internet Based Test)が一般的なスタイルとなっており、Reading, Listening, Writing, Speakingの4セクションから構成され、各セクション30点満点、合計120点満点で採点されます。指定の試験会場にて、個別にパソコン上で実施するテストです。回答方法は選択式、記述式、論述式、ヘッドセットのマイクにスピーチを録音する方式などがあるため、パソコン操作(特にタイピング)に慣れておく必要があります。

TOEFL公式情報

ニュージーランドの語学留学

どこで学ぶか?

私立(民間)の語学学校または、大学付属の語学コースで学びます。語学学校は授業や生活における指導・アドバイスがきめ細かく、大規模なチェーン校から、小規模でアットホームな学校まで、さまざまなタイプから選べます。大学付属のコースは大学キャンパスで学べるため、キャンパス内の施設が使えたり、現地の学生と交流したり、大学の学生団体やサークルに所属できるチャンスもあります。

出発前の英語力はどれくらい必要か?

語学学校は日本の中学校レベルの基礎を学ぶ初心者レベルから、ネイティブとビジネスでやりとりができる上級レベルまで、幅広いコースを開講しており、自分にあったレベルで学ぶことができます。学校初日に英語のプレイスメントテスト(クラス分けテスト)があり、初心者レベルから上級者レベルまで、英語力によってクラスが決定します。

どんな費用が必要か?

語学留学に必要な費用は、授業料・滞在費・食費・フライト費用・教材費・お小遣い・交通費・留学保険・諸手続き費用などが挙げられます。滞在費はホームステイや寮など滞在方法によって、フライト費用は時期によって違いが出てきます。また、都市によって物価が違うことから、留学先によって生活費にも差が出てきます。

1週間のスケジュールは?

語学学校では月~金曜に授業があり、Reading、Writing、Listening、Speaking、発音クリニック、ボキャブラリー養成、文法、オセアニア文化、IELTS対策など多種多様なクラスが設けられています。学校によっては選択科目があったり、週1回午後だけフリータイムがある学校もあります。基本的に土・日曜はフリータイムで、個人で自由に過ごせますが、学校が企画する小旅行やアクティビティに参加することもできます。

英語のほかに何が学べるか?

語学留学には一般の語学コース以外にも、IELTSなどの試験対策コース、大学への進学準備コースなどがあります。また、語学コースの一環として、ビジネス、アート、ホスピタリティ、民族文化、スポーツなど、特別なクラスを提供している語学学校もあります。

滞在の種類は?

留学生の主な滞在方法には、ホームステイ、寮(学生寮・民間寮)、アパート(フラット)があります。短期の語学留学なら、1日でも早く海外での生活に慣れ、会話力も磨けるよう、ホームステイがおすすめです。長期の留学なら、はじめはホームステイにし、慣れてきたらアパート(フラット)に移りシェアハウスのように生活する人もいます。

ニュージーランドの大学/大学院留学

入学に必要な学歴は?

ニュージーランドの大学(3年制)に入学する場合、高校卒業の資格が必要です。ニュージーランドの大学への進学を希望する留学生は出身高校の成績、英語力のスコア、志望動機書などが入学審査の判断材料となります。

入学に必要な学力は?

出身高校(編入の場合は大学も)の成績を提出します。いわゆる難関大学/人気大学になるほどよい成績が求められるため、英語だけでなく、他の科目でもよい成績を修めておく必要があります。ニュージーランドの場合、ファンデーションコースを経由して大学に入学し、3年間で卒業する方法が一般的です。大学院では主に英語力のスコア、大学でのGPA、志望動機書、推薦状などが必要となります。

より経済的にニュージーランド留学をする方法は?

日本政府が実施している「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」や、留学先の大学や政府をはじめ、さまざまな団体が奨学生を募集しているので、それらをうまく活用することをおすすめします。また、日本の各自治体(都道府県、市区町村など)が提供しているものあります。そのほか、都市部は避けたり、シェアフラットをしたり、大学近くに住むことで毎日の通学にかかる交通費を節約したり、工夫次第では留学費用を安く抑える方法はたくさんあります。

費用はどれくらいかかる?

都市・エリア、選んだ留学スタイル、学校によっても変わってきますが、授業料と生活費(滞在費、食費、交通費、交際費など)を留学期間中、支払えるだけの十分な資金は必要です。ニュージーランドの平均的な留学費用は、年間250~300万円程度となり、出願時に預金残高証明書を提出することが求められます。

ニュージーランドの大学で学べる専攻は?

ニュージーランドで学べる専攻は多種多様です。自分が何に興味を持ち、何を学びたいかを考える必要があります。将来の仕事に直結した学問を選ぶか、仕事には直結しないがその学問を学ぶことで身につけた何らかのスキルが仕事に大きく結びつくこともあります。ニュージーランドの大学が提供する学問分野はバラエティに富んでおり、他国に引けを取りません。特にニュージーランドの土地柄や文化を反映した専攻分野は、観光学、海洋学、南極研究、マオリ・少数民族研究、映画製作学、映像メディア、アート、社会福祉、農業・酪農などがあります。

ニュージーランド留学中のアルバイト

ニュージーランドのアルバイト事情はオーストラリアと同等で、学生ビザを保持している留学生は、2週間に40時間までのアルバイトが認められており、アルバイト先もキャンパス内外を問いません。また、大学の長期休暇中のアルバイトにおいては、時間の制限もありません。学業との両立を考えながら、上手にアルバイトを組み込むことで、ニュージーランド人の文化や国民性のより奥まった部分も垣間見ることができるでしょう。

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