アメリカリベラルアーツカレッジ留学情報
リベラルアーツカレッジ留学とは?
アメリカのリベラルアーツカレッジ
アメリカのリベラルアーツカレッジ(Liberal Arts College)は学生が幅広い教養を身に着けることを目的とした、一般教養課程を主体として大学のことを指します。アメリカの大学学部課程は人格形成の場という理念から、人文・社会・自然科学の分野を幅広く学び、豊かな教養と人間性を育成することを目的としています。
多くのリベラルアーツカレッジが私立の小規模(学生数500~3000人)の大学です。自然豊かな環境の田舎や郊外にキャンパスを持つところが多くあります。
アメリカでは、リベラルアーツカレッジで一般教養を学び、その後、特定の専門で大学院に進学して専門性を高める学生も多くいます。アメリカでは法学や医学は大学院レベルのみとなりますので、リベラルアーツカレッジからの進学も頷けます。ただし、一般に公立大学に比べ、私立のリベラルアーツカレッジの授業料は若干高額です。奨学金の可能性もあわせ、留学経費をどう賄うかを十分検討する必要があります。
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の例
~将来を見据えた選択肢~ リベラルアーツカレッジに進学留学しよう!
リーマンショック後の就職氷河期にも就職率100%をたたき出した「あの大学」もリベラルアーツ
秋田県にある国際教養大学をご存知ですか?2008年のリーマンショック後、大学生にとって就職活動が非常に大きな不安要素だった「新・氷河時代」にありながら、「就職率100%!」をたたき出し、メディアでも大きく取り上げられています。この大学がなぜこんなに企業から求人が殺到するのでしょか。それは、この大学がアメリカの「リベラルアーツカレッジ」を見本にした教育カリキュラムを展開し、昨今の企業が求める「グローバル人材像」と「リベラルアーツ教育」がマッチしているためと言われています。このように日本の企業や教育界でも徐々にリベラルアーツが浸透しつつあり、さらに企業のグローバル化の流れもあって、高校卒業後の進路として海外のリベラルアーツカレッジへの留学が注目されています。
リベラルアーツカレッジとは?
リベラルアーツカレッジとは、一言で言えば「いろいろな分野で活躍し、リーダーシップを発揮できる人材を育てる学校」です。日本ではしばしば「英語で授業をする学校」や「教養学部」と混同されがちですが、アメリカでは本来、幅広い教養を身につけながら専門分野を学び、一つの分野のスペシャリストというよりも幅広い分野に適応できるジェネラリスト、さらにはコミュニケーション力に優れ、あらゆる問題に取り組めるリーダーを育成するという目的を持つ4年制大学のことを指します。また、リーダーに必要な判断力、説得力、コミュニケーション力、決断力、人格、幅広い視野などを育てるための環境作りがされています。
リベラルアーツカレッジの特色は?
- 少人数制の授業で教授との距離が近く、勉強面でのサポートが期待できます。また個人の意見を発表したり討論したり考えること、また考えを表現することが求められます。
- 全寮制で友達が作りやすく、留学生にありがちな住まいのことで悩むことなく勉強に集中できます。キャンパス内には警備員が常駐しているので治安面でも心配ありません。学校によっては2,3年生からアパートに移ることを認めている学校もあります。
- 伝統的な学科、基礎的な分野を高いレベルで学ぶ事ができます。総合州立大学に比べ、提供される学部・学科は限られることが多いですが、さまざまな領域の核となる基礎的な分野を高いレベルで学び、応用するための思考力・発想力など高い教養を身につけて卒業を目指します。
具体的にどんなことをリベラルアーツカレッジで学べるか
リベラルアーツカレッジは、人文科学(哲学・心理学・言語学・芸術・宗教学・教育学・歴史学)、自然科学(数学・物理学・化学・天文学)、社会科学(政治学・経営学・法学・社会学・経済学・地理学)など基礎的なものが目立ちますが、あらゆる科目がそろっています。
リベラルアーツカレッジの学生ってどんな感じ?
リベラルアーツカレッジでの留学は、どちらかというと大都会というよりも郊外にある広大なキャンパスで学生生活を送っており、現地の学生は勉強に集中し、将来のことをゆっくり考える時間も与えられています。全寮制のため、親しい友人を作るのも容易で、留学生にとっては溶け込みやすい環境と言えます。また、教授を含む学校全体の絆が強く、授業のほか、スポーツや課外活動、ボランティア、研究活動など、学生には様々なことにチャレンジする機会があります。
リベラルアーツカレッジを卒業するとどうなる?
少人数制ゆえ、学生個々へのケアが行き届いているのがリベラルアーツカレッジの特徴の一つ。したがって、学生の卒業率は高く、さらには就職率も大変高くなっています。卒業後の進路に関しては教授や専任のカウンセラーが相談にのってくれ、細かい指導をしてくれます。企業に就職したり、さらに知識を深めるため大学院へ進学する学生もいます。そして、多くの卒業生がカレッジ卒業後も良い関係を教授やスタッフと築いています。オバマ大統領、ヒラリー・クリントン国務長官、日本人では津田梅子(津田塾大学創立者)などもリベラルアーツカレッジで学びました。
例えばこんな大学へ進学できます!
英語力 | TOEFL iBT=72, IELTS=6.0 |
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費用 | USD33,850 (授業料+滞在費+食費+保険料)/2学期 |
リンク | http://www.benedictine.edu/ |
ベネディクティンカレッジは学生数1,825名程度の小規模なリベラルアーツカレッジです。学生の85%がキャンパス内学生寮で生活しており、学生対教師の比率も15:1と少人数制を敷いています。教授との親密性、学習環境、優れた教育プログラムなどの点において2008年及び2009年度の「US News & World Report」でアメリカ国内のベストカレッジの1校に選ばれました。2004年に環境分野で初のノーベル賞を受賞した故ワンガリマータイ女史はこの大学の卒業生であり「Mottainai=もったいない」という日本語を「環境を守る世界共通語」として広めることを提唱した事でも有名です。1年間の体験プログラムにも留学生を歓迎しており、英語力が低い場合も音楽や体育などのコースを履修できアメリカ人学生との交流が図れます。 大学のある歴史的町アッチンソンは人口11,000人以下のミズーリ川の西にある小さな町です。120エーカーのキャンパスは大自然に囲まれた学習環境です。カンザスシティへ45分という位置にあり大都会へのアクセスも良いです。アッチンソンにはビクトリア朝時代の建物も多くあり、20以上の歴史的建造物があることでも有名です。 |
英語力 | TOEFL iBT=80 |
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費用 | USD45,930(授業料+滞在費+食費+保険料)/2学期 |
リンク | http://www.nec.edu/ |
ニューイングランドカレッジは、戦後間もない1946年にできた私立の四年制リベラルアーツカレッジです。創立から70年経つにも関わらず、学部課程・大学院修士課程あわせての学生数は約2,000人程度。教授陣1人に対する学生はわずか12名、7割のクラスが20人以下という恵まれた教育環境です。 小規模な大学に設けられた専攻は全部で36程度、うち3つは職業準備課程(法律、医学、理学療法)と決して多くはありません。ただし、各専攻間の垣根はいたって低く、異なる分野間の行き来はかなりオープンです。リベラルアーツカレッジならではの「ジェネラリスト(幅広い知識を身に付けた万能選手)」重視の姿勢がこのようなところに垣間見えます。 ニューイングランドカレッジのキャンパスはアメリカ北東部、ニューイングランド地方の一角を成すニューハンプシャー州の人口4,800人の小村ヘニカーにあります。州都コンコードから15マイル(約24キロ)ほど西に位置し、街の周囲には山や川、のどかな田園風景が広がっています。 夏はカヌーやカヤッキングなどのウォータースポーツやハイキング、トレッキング、冬は近隣のゲレンデでスキーやスノボ、クロスカントリーに興じることもできます。このあたりには、開拓当時の面影を残す街や村も多いので、素朴なカントリー風やアーリーアメリカン調の室内装飾が好きな人には最高の環境と言えるでしょう。 また、車で1時間半のボストンや カナダのフランス語圏・ケベック(片道3時間半)などの人気都市へも気軽に足を伸ばせます。 |
英語力 | TOEFL iBT=80, IELTS=6.5 |
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費用 | USD49,600(授業料+滞在費+食費+保険料)/2学期 |
リンク | 学校紹介ページへ |
カトリックの教えてに基づき、実社会に即した人間・価値観の育成を行っているセントトーマス大学は、1851年に創設されました。全米600校のリベラルアーツカレッジの中でも評判が高い大学です。 ミネソタ州ミネアポリス/セントポールの都市部に位置しながらも、広大なキャンパスを誇っています。約1万人ほどの学生が学んでおり、世界60ヵ国から留学生も集まってきています。学生と教授の割合は14対1と少人数制。28の学士課程にあける学部と17の修士プログラム、25のサーティフィケートプログラム、2つの博士プログラムを擁しています。 アメリカ中西部のミネソタ州の州都で、政治の街として栄えたセントポールに洗練されたキャンパスを構えており、カフェテリアや図書館、各スポーツ施設も充実しています。都市部ではあるが落ち着いた雰囲気で学業に臨みたい学生、または日本人が比較的少ないエリアを好む方にもお勧めできる大学でもあります。 クラブ活動や同好会にも力をいれており、50以上クラブや同好会から好きなものを選べます。学生主体学生新聞の発行や、校内テレビ放送もおこなわれています。体育会系の運動部は全米チャンピオンシップを獲得するほどの実力があり、まさに文武両道を実現できる学校です。 |
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の専攻分野
- ビジネス
- 国際ビジネス
- 国際ビジネス法
- マーケティング
- ファイナンス
- HR
- メディア&コミュニケーション
- 国際観光学&ホテルマネジメント
- プロジェクトマネジメント
- システム工学
- 生体工学
- TESOL&TEFL
- 公共政策
- 国際関係学
- スポーツマネジメント
- エンターテイメント
- 貿易
- 国際金融
- アメリカ法律学
リベラルアーツカレッジ留学のメリット
リベラルアーツカレッジ留学のメリットは、大学院課程を持つ総合大学に比べて教授対学生の比率が低く博士号を有する教授が自ら教えることに力を注いでいることが挙げられます。学生数が少ないので教授の目が行き届くなど恵まれた学習環境です。
専攻分野が定まっていない学生でも一般教養(liberal arts)で学士号を取得することもできますし、一般教養を学んだ後、あるいは一般教養と並行して専門分野を学び、その専攻で学士号を取得することも可能です。
- 社会人向けのキャリアトレーニングプログラムがある
- 最短10週間で修了証取得可能
- 大学院レベルの科目を履修可能
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の入学条件
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の入学条件はそれぞれの大学によって異なりますが、TOEFL 61/IELTS6.0~TOEFL 100/IELTS7.0と様々です。
アメリカリベラルアーツカレッジ留学に必要な書類
- 大学出願書類一式(願書、出願料、英文残高証明書、財政保証書、健康診断書等)
- 高校の英文成績証明書+英文卒業証明書
- 推薦状
- SAT/ACTのスコアレポート(カレッジによる)
- 英語力スコアレポート
- エッセイ(志望動機書)
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の費用
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の費用は年間授業料はどこも$7500~$9000位ですが、進学される都市により滞在費が異なります。コミュニティーカレッジでは半年~1年で取得できるサーティフィケートプログラムや2年間のアソシエイトディグリーと呼ばれる準修士号が取得可能です。クオーター制はワシントン州、オレゴン州に多く見られます。
サーティフィケート(1年) | 200〜250万円 |
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アソシエイトディグリー(2年) | 400〜500万円 |
アメリカリベラルアーツカレッジ留学の人気校
これらの学校は日本人の留学生に人気のリベラルアーツカレッジです。入学に必要な英語レベルはこの先に進学する大学に合わせて広い幅があります。
アメリカリベラルアーツカレッジ留学に必要なビザ
アメリカリベラルアーツカレッジ留学に必要なビザ
学生ビザ(F-1ビザ/M-1ビザ)
学生ビザはアメリカ国内の教育機関のプログラムに一定期間フルタイムで在籍する目的で渡米する際には取得が必要です。申請には受入校からのI-20(留学生資格証明書)が必要です。
- F-1ビザ
- 最も一般的な学生ビザです。アメリカ国内の認定大学、私立高等学校、認可された英語プログラムに留学する場合に取得が必要です。週18時間以上の授業を受ける場合は期間の如何に問わずF1ビザが必要です。
- M-1ビザ
- アメリカ国内の機関で非学術的もしくは職業的な教育や研修を受ける場合に必要なビザです。
※アメリカ学生ビザ関連サイト
J-1ビザ(交流訪問者ビザ)
このビザの取得にはアメリカ国務省・教育文化局に指定された団体または大学の交流訪問者プログラムに参加し、受け入れ期間からDS-2019と呼ばれる資格証明書が必要です。日米のいずれかの政府の援助(フルブライト奨学金など)を受けて教育・研究目的で渡米する方、専門技術系の研修プログラムに参加する(医学研修生など)方、アメリカの大学で客員講師や客員研究員として留学する方はJ-1ビザ対象です。
※インターンシップ(アメリカの雇用主とのインターンシップを通じて実習を受ける)を希望する場合は、交流訪問者(J-1)ビザまたは研修(H-3)ビザが必要になります。
※アメリカ研修者ビザ関連サイト