フィリピン留学情報
フィリピンの教育制度(高等教育)
高等教育の修学年数は、大学の場合は4~8年(例:人文・社会科学系は4年、工学・建築は5年、歯学・獣医学・医学は6年、Postgraduate課程はさらに1、2年を要する)と専攻により異なります。
フィリピンには日本の約2倍にあたる2,299の総合大学、単科大学、職業技術訓練校などの高等教育機関(サテライトキャンパスなども含む)が存在し、フルタイム、パートタイム、留学生を合わせ約300万人の学生が学んでいます(2013年情報)。
公立の高等教育機関としては国立総合・単科大学 State Universities and Colleges (SUCs)のほか、地方総合・単科大学 Local Universites and Colleges (LUCs)、高等教育委員会に監督されている機関 CHED Supervised Institution (CSI)、他の政府系学校 Other Government Schools (OGS)、特殊高等教育機関 Special Higher Education Institutions (Special HEIs)。そして私立の高等教育機関として、特定の宗教団体が設立・運営する学校Sectarianと、宗教団体に属さない学校Non-Sectarianが存在します。
フィリピン留学のメリット
フィリピンへの語学留学のメリットの中でも特に注目すべきポイントは以下の通りです。
- 全寮制…夜遅くまで友人と交流でき、楽しい
- マンツーマン中心のレッスン…集団授業より英語の学習効率が高く、人目を気にせずレッスンに没頭できる
- 破格の授業料…欧米留学の約半額で留学を実現
- 事前のビザ取得が不要…旅行感覚で留学ができるので、準備が圧倒的にラク
- 日本から近い…渡航時間や渡航費の節約につながる
フィリピンには世界有数のリゾート地がいくつもあり、気軽に実現できる留学先として人気です。大学生が卒業旅行も兼ねて、社会人になる前に英語力に磨きをかけるのも良いでしょう。短期集中で英語力をブラッシュアップできるフィリピン留学では、1 ヶ月でTOEIC 300 点アップも珍しくありません。アジアを全身で感じたい人、アジアの将来性に期待を持っている人にお勧めしたい国です。
フィリピンへの留学準備
出願の時期
長期留学か短期留学、留学のタイプにもよりますが、語学留学は約2~3か月前、正規留学の場合は約1年前を念頭に検討してください。
パスポート
滞在日数+6ケ月間以上の残存期間が必要です。30日間以内の観光滞在ならビザは必要ありません。30日間以上の滞在を希望する場合は現地で更新します。
留学期間とビザ
フィリピン留学出発前のビザ申請は不要で、まずは観光ビザ(30日間までの滞在は更新不要)で入国します。またSSP(特別就学許可証)はフィリピン国内で合法的に勉強をするために申請が必要とされます。通常、現地の学校が代行してくれる手続きは次の通りです。
- ビザの延長手続き(滞在が31日以上の場合)
- SSP(特別就学許可証)の申請
- ACRIカード(外国人登録証)の申請
※最新のビザ情報については在日フィリピン大使館にてご確認ください。
地理
東南アジアに位置する共和制国家であるフィリピンは島国であり、フィリピン海を挟んで日本、ルソン海峡を挟んで台湾、スールー海を挟んでマレーシア、セレベス海を挟んでインドネシア、南シナ海を挟んで中国およびベトナムと対します。フィリピンの東にはフィリピン海、西には南シナ海、南にはセレベス海が広がります。首都はマニラで、最大の都市はケソンである。国名のフィリピンは16世紀のスペイン皇太子フェリペからちなんでいます。
- 首都:マニラ
- 人口:約1億人
- 気候:高温多湿の亜熱帯性気候、年間平均気温25℃
- 面積:300,000㎢(7.100の島から構成)
- 都市:ゼブ、バギオ、ダバオ、カヴィテ
- 民族:マレーがほとんど
- 言語:英語(公用語)、タガログ語(Tagalog)
- 宗教:カトリック83%、プロテスタント9% イスラム5% その他
フィリピンの言語と宗教
一般的には111の言語、文化、民族のグループで87の言葉が話されていると言われていますが、英語が広く共通語として使われており、英語を話す人口はアメリカ・イギリスに次ぐ世界第3位の国です。フィリピン独自の言語で代表的なタガログ語は、元来マニラ周辺で使われていた言語で、テレビ・ラジオなどのメディアを通じて全土に広まりました。また、各地にはそれぞれ独自の言語も残っています。
アジア唯一のカトリック教国で、人口の93%がキリスト教徒です。イスラ教徒は4~5%でミンダナオ島の一部地域に住んでいます。
気候
フィリピンは年間を通じて気温・湿度ともに高い亜熱帯~熱帯性気候で、年平均気温は26~27℃。雨期(6~11月)と乾期(12~5月)は地域差があり、留学生の大半が訪れるセブ島では1年を通して明確な季節の違いはありません。常夏といってよい気候のため服装は半袖で概ね問題ありません。ルソン島北部のバギオは標高が1,500mあり、朝夕は冷え込むのでセーターやカーディガンの用意が必要です。
時差
日本とフィリピンとの時差は、1時間です。日本の方が、1時間進んでいます。
フィリピンの語学留学
学ぶ学校の形態は
A. 私立語学学校
マンツーマンレッスンを軸とした集中英語プログラムが特徴。ほぼ毎週月曜日から入学できる学校が多く、期間も週単位で申し込むことができるため受け入れに柔軟です。
B. 大学付属語学学校
学期制での入学が可能で、クラス人数は多め、また授業も読解や文法を重点的に学ぶ傾向があります。料金的には私立学校よりも安価で現地の大学生との交流が図れる機会も期待できます。
フィリピン語学留学の特徴
満足度が高い、マンツーマンレッスン
フィリピン留学最大の特徴というと、フィリピン人教師とのマンツーマンによるレッスンでしょう。また授業時間数が欧米圏に比べて格段に多く、英語漬けになれる環境が約束されています。
格安な留学費用
1ヵ月間で約13万円~から留学ができます。全寮制で食事も1日3食提供されます。
公式英語試験対策に強い
TOEICやTOEFL、IELTSといった公式英語試験対策のプログラムでは徹底的に学ぶことができ、効果を実感することができるはず。
費用について
月当たりの予算(授業料・宿泊費・現地諸経費)は13~20万円に渡航費(航空券や海外旅行保険など)を見込んでください。
滞在タイプの種類は
基本的にその学校の敷地内にある寮に宿泊する全寮制です。1人部屋から4、5人部屋まであり料金も異なります。都心部の学校では近隣のホテルから通学できるプランも。
フィリピンの大学/大学院
大学
- 日本と同様、国立大学、地方自治体による公立大学、学校法人などが設立する私立大学があります。
- スケジュールは基本的に6~10月、11~3月の2学期制で、4月、5月は夏休みです。
- 1科目60分授業が週3時間行われる3単位となります。4年制大学で卒業に必要とされる単位は160単位前後で、日本の大学よりも多くなります。
- 出願時期は、1学期(6月入学の場合)は前年の12月頃までとなります。2学期目からの入学を募集しない大学もあり、出願時期は大学ごとに異なります。また選考方法は書類審査と筆記試験及び面接試験が一般的です。
- 大学での授業は通常は英語で行われるため、十分な英語力(TOEFL iBT 79以上、IELTS 6.0以上)が必要とされます。
- 学費は国公立大学と私立大学では大きく異なります。また同じ大学であっても専攻する学科によって差があります。私立大学の1学期間の学費は約33,678ペソ~。一方国立大学では1単位につき50ペソ、その他の雑費が約1,000~2,500ペソです。
大学院
- 修士課程の修業年限は2年以上で、通常24単位を取得し、3名以上の審査委員による学位論文審査を経て修士号が授与されます。
- 博士課程の修業年限も2年以上で、通常36単位以上を取得し、5名以上の審査委員による学位論文審査を経て博士号が授与されます。