留学、特に語学留学となるとまずは「アメリカ」が候補ではないでしょうか。
世界中から訪れている学生と友人になる出会い、明るくて気さくなホストファミリーと買い物や観光。ドキドキする初めての体験が待っていますよね。
そして、ネイティブスピーカーに囲まれて本格的な語学を学ぶことは、スキルアップも図られて今までとは比べ物にならないほど英語に自信が持てるようになりますよ。
アメリカでは、多くの教育機関で日本人の語学や専門分野での留学を歓迎していて、さまざまなプログラムも用意されています。ただし、アメリカに留学をするためにはまずは「ビザ」について知っておくことが大切です。
アメリカに入国するためにはその用途と目的に応じたビザの取得、またはそれに準じる申請手続きが必要です。
大きく二つに分けると、入国方法は「気軽に観光+留学を楽しむ滞在」と「学業が中心の滞在」に分かれます。前者にあたる観光ビザでの入国をご希望の場合、日本パスポートをお持ちの方であれば、オンライン上で簡単に申請することが出来ます。
反対に「学業が中心の滞在」の場合、学生ビザの申請が必要となり、必要書類の準備に時間がかかります。また、郵送申請対象外の方に関しては、大使館または領事館に面接に行かなくてはなりません。
稀に学生ビザの申請が却下されることもありますが、フォームに記載ミスやモレが無いように丁寧に作成して、添付する書類などにも不備がなければ留学ビザの取得は難しいことではありません。ポイントさえ抑えれば、自分ですべて出来ます。エージェントにムダな手数料を支払う必要もありません。
アメリカのビザ制度を学ぼう
ビザの種類について
- ビザ免除プログラム(観光ビザ/ESTA)
- 授業時間数:週18時間未満(パートタイム)
- 90日以内の短期留学者向け
- F-1ビザ(学生ビザ)
- 授業時間数:週18時間以上(フルタイム)
- 90日以上の中長期留学を目指す方
ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program/VWP)
日本パスポート所持者で、アメリカに入国してからの滞在が90日以内であれば、ビザ免除が適用されますが、その代わりにESTA(電子渡航認証/Electronic System for Travel Authorization)に申請する必要があり、ESTA申請時に21ドルの申請料金を支払わなければなりません。
ESTAで入国をする場合、90日以上アメリカに滞在することが出来ず、そして現地でビザの種類を切り替えるもできないので、90日以上の滞在や週18時間以上の通学をご希望の場合は、必ず出国前に学生ビザを取得する必要があります。
観光目的やホームステイ、そして週18時間以下のコースに通学をされる方はESTA対象となります。
詳しくはESTA申請公式サイトにて確認しましょう。
※出入国審査で確認されることがあるため、渡航の際には、取得したESTAのナンバーの控えを持っていくことをおすすめします。
また、一度ESTAを取得すると上記のサイトで再確認や再度のプリントアウトができます。
ESTAは二年間有効なので、期間内であれば、再申請不要でアメリカに再入国できます。
F-1ビザ申請の流れと必要書類について
F-1ビザとは、留学をするために必要な一般的な学生ビザです。留学期間にかかわらず週18時間以上の授業を受ける際には必要で、アメリカ滞在が一週間だけでも18時間を超えていれば取得しなければいけません。申請内容により、最長5年間滞在できるビザが発給されます。
ビザ申請の流れ
- 大学の出願
まずは留学先の学校や教育機関に出願し、出願料をお支払い頂く必要がございます。
学校や教育機関によって手続きにかかる時間が異なるため、目安として入学日の4~6ヶ月前に出願出来ていると好ましいです。 - 入学許可書とI-20の取得
出願後、無事入学が認められると、入学許可書とI-20という学生ビザ申請時に必要となるビザ書類が学校や教育機関から発行されます。
I-20は「○○がアメリカに滞在する目的は本校に留学するためです」という証明になります。
iae留学ネットの無料留学サポートには出願手続き、出願料の支払い案内、そして入学許可書とI-20の取得も含まれております。 - DS-160(学生ビザオンライン申請書)の作成
インターネットでフォーマットに必要事項を記入して、オンラインで提出します。
※「留学期間」はI-20に記載されている期間を入力する必要があります。その後、登録されたメールアドレス宛に申請確定書が届きますので、印刷をした上で面接にご持参をお願いいたします。
- I-901 SEVIS費のお支払い
SEVISとは、Student and Exchange Visitors Information Systemの略称で、学校とアメリカ大使館と移民局をネットワークで接続し、留学生がどの学校に通っているかといった情報を共有できるシステムの事を指します。
このシステムに登録するための費用として350ドルをアメリカの国土安全保障省に支払い頂きます。SEVIS費は、インターネット上からクレジットカードを使って支払うことができます。領収書は必ず印刷をしていただき、面接時にご持参いただきます。
※SEVIS支払いサイト - 学生ビザ申請料金のお支払い
次のステップとなる「面接予約」をする前に、SEVIS費とは別にビザ申請料金(185ドル)を支払い頂く必要があります。
予め米国ビザ申請サイトで新規ユーザー登録&プロファイルを作成し、その後ビザ申請料の決済ができるようになります。
米国ビザ申請サイトに記載されている領事為替レートで換算された日本円で支払いをします。
オンラインでクレジットカード、ATM、オンラインバンキングにてビザ申請料を支払うことができます。
尚、一旦振り込んだ料金の払い戻しはありませんのでご注意ください。ビザ申請料金の有効期限は1年間です。 - 面接予約/郵送申請の選択
学生ビザの申請には、米国大使館(東京)、大阪・神戸総領事館、那覇領事館、札幌領事館にて、面接を受けることが必要になります。ビザ申請料金支払い後、面接の予約をすることができます。
一部条件を満たしている方に関しては、郵送申請が適用となる場合がございます。郵送申請をする場合は、米国ビザ申請サイトでプロファイルで質問に回答していくと、郵送申請をする資格があるかどうかが表示されます。資格がある場合は、郵送申請を選択し、「郵送・更新申請確認書」を印刷します。 - 学生ビザの面接を受ける
面接時には、すべての申請必要書類を忘れずに持参してください。
書類に不備があると面接が受けられないことがあるので、しっかりとご準備の上、面接にご参加ください。
※必要書類は次の項目でご案内いたします。 - ビザが印刷されたパスポートの受け取り
パスポートの受領には、受け取りと配達のいずれかを選択できます。- 那覇または札幌申請の場合(無料)
那覇または札幌でビザ申請をされる場合は、通常配達を選択します。 - CGI Federal文書配達センターでの受け取りを選択した場合(無料)
CGI Federal文書配達センター(東京または大阪)での受け取りを選択した場合、センターにパスポートが届くと登録のメールアドレス宛に@ayobaspremium.comからメールが届きます。そのメールに従い、受領予約を行います。受領予約を行うには、ご本人確認ができる写真付きの公的かつ有効な身分証明書をアップロードする必要があります。センターに届いてから15営業日以内にパスポートを受け取る必要があります。 受け取り期限を過ぎた場合、パスポートは大使館/領事館に返却されます。 - プレミアム配達を選択した場合(有料)
プレミアム配達を選択して、追加料金を支払った場合、パスポートは宅配便で登録した住所宛に返送されます。パスポートの発送準備が完了した時点で、プロファイルに登録されたEメールアドレス宛にレターパックの追跡番号が通知されます。追跡番号を受け取ったら郵便局のウェブサイトから配達状況の追跡が可能です。
配達状況(追跡番号と郵送先)をお知らせするメールは、no-reply@ustraveldocs.comから送信されます。
プレミアム配達料金は3,410円です(2024年2月16日現在)
- 那覇または札幌申請の場合(無料)
ビザ申請についての動画はこちら
F-1学生ビザの必要書類
面接申請の場合
以下の書類を面接時に持参します。
- 面接予約確認書
- DS-160申請書の確認ページ
- 証明写真(5cmx5cm)
- パスポート
- 過去10年間に発行された古いパスポート
- I-20(3ページすべて)
- SEVIS費の支払い確認書
※日本国籍以外の申請者で日本居住者の方は、下記書類も必要です。
- 在留カードまたは特別永住者証明書の両面のコピー
郵送申請の場合
以下の必要書類をレターパックで指定した大使館または領事館宛てに郵送します。
- 郵送・更新申請確認書
- DS-160申請書の確認ページ
- 証明写真(5cmx5cm)
- パスポート
- 過去10年間に発行された古いパスポート
- I-20(3ページすべて)
- SEVIS費の支払い確認書
送付先
■ 東京の場合
〒107-8420 東京都港区赤坂1-10-5 米国大使館非移民ビザ課宛
■ 大阪の場合
〒530-8543 大阪市北区西天満2-11-5 米国総領事館ビル 駐大阪・神戸米国総領事館ビザ課宛
補足書類
以下該当する場合、下記の書類を提出することをお勧めします。英語以外の書類には翻訳が必要です。
※あくまでも補足書類となりますので、必須ではありません。
- 日本国籍以外で科学(化学)技術関連プログラムに参加する方は、上述の書類に加えて以下の書類も提出してください。
- 履歴書
- すべての出版物のリスト(該当者)
- 学校からの受け入れ状/招待状
- 本国に財務的、社会的、家族的な強いつながりがあり、米国での留学プログラムの終了後に確実に帰国することを示す書類。
- 留学の初年度のあらゆる費用を賄う十分な資金があること、および米国滞在中のあらゆる費用を賄う十分な資金があることを証明でき、申請を補足する財務書類およびその他の書類。
- M-1申請者は、留学予定期間の全学費および生活費を支払う能力があることを証明しなければなりません。
- 他者から金銭的な支援を受けている場合は、支援者との関係の証明(出生証明書など)、支援者の直近の納税証明書原本、支援者の預金通帳および/または定期預金証書を持参してください。
まとめ
こちらのコラムでは「申請前の準備」「申請方法」「必要書類」についてご案内しました。ビザの承認なしではご出発いただけないため、時間に余裕を持ってビザの申請準備を進めるためにも、まずはお早めに学校に出願出来ていると良いですね。
特に学生ビザ申請書類に関しては、記入箇所が多く、作成に1時間程度の時間がかかります!
また、大使館から届く確認番号に関するメールやSEVIS番号が記載されている領収書もビザ手続きを進める際に、必要となりますので、失くさないように注意しましょう。
有料サポートにはなりますが、アメリカ学生ビザの代行申請も承っておりますので、ご希望の場合はお気軽にご相談くださいませ。