オーストラリアに留学などで入国する際、滞在期間に限らず査証(ビザ)の取得が必須になります。
ビザには、種類があり、滞在期間や目的で取得するビザが異なります。また、ビザを取得する際の条件や取得方法、ビザ自体の期間や条件の変更や廃止など、政府によって変化していくため、取得する際には「最新の情報を得てから取得する」ことをお勧めします。
1. 観光ビザについて
短期間の観光目的、3か月以内の滞在の場合もビザ取得が必要です。申請方法は、オンライン申請または、専用アプリを通して申請が必要です。
Subclass 601 Electric travel authority visa
「ETA」または「ETAS(Electric travel authority system)」と略されて呼ばれることもあるビザです。
入国目的が、観光や親族訪問・ビジネスであり、3ヶ月以内の滞在であれば取得できます。
申請方法 | 専用アプリをインストール |
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申請料 | AU$20(クレジットカード払い) |
査証発給までにかかる期間(目安) | 即時~最大12時間 |
申請の流れ
Step1 : 申請に必要なものを準備する
- パスポート
- スマートフォン
- メールアドレス
- クレジットカード
Step2 : アプリをインストールする
お持ちのスマートフォンで、「オーストラリアETAアプリ」をダウンロードします。
※Apple Store(Apple)やGoogle Play Store(Android)から無料でダウンロード可能。
Step3:申請
アプリの指示に従って申請を進めていきましょう。
Step4:申請完了
申請が完了すると、ほとんどの場合、ETA申請の結果はすぐに登録したメールアドレスに通知されます。
※場合によっては最大12時間要する場合もあります。
Step5:申請結果通知
申請結果は、登録したメールアドレスに「ビザ番号」「ビザ認可日」とともに通知されます。
控えとして大切に保管しましょう。
Subclass 600 Visitor visa
上記のETAと同じく、観光や親族訪問・ビジネス等の入国目的の場合取得可能です。しかし、連続滞在が認められる期間は、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月のいずれかになります。
ETAとの大きな違いは、ETAは、他の有効なオーストラリアのビザを持っている状態では取得できませんが、Subclass 600 Visitor visaは今持っているビザからの上書きができ、滞在を延長することも可能です。
なおこちらの観光ビザはオンライン申請となりますが、希望滞在期間が長くなるにつれて、健康診断や追加書類の提出を求められることもあります。
2. 学生ビザについて
3か月以上、フルタイム(週20時間以上)コースでオーストラリアの教育機関に就学する場合、学生ビザの申請が必要です。
申請は、オーストラリア移民局サイトよりオンラインで行います。
Subclass 500 Student visa
学生ビザは、オーストラリアの教育機関にて3ヶ月以上の就学を予定している方が対象です(就労機関は、語学学校、TAFE、専門学校、大学、大学院等)。
政府認定校のコースを週20時間以上を受講することが条件とされており、コースの期間中オーストラリアに滞在出来ます。また、学生ビザは、就学と共に労働許可があり、2週で合計48時間までの労働が認められています。
申請方法 | オンライン |
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申請料 | AU$1600(クレジットカード払い) |
査証発給までにかかる期間(目安) | 即日~最大66日間目安(日本国籍の場合) |
申請の流れ
Step1 : 申請に必要なものを準備
- パスポート(有効期間が就学予定期間を満たしていること)
- パスポートのカラーコピー(JPGファイル・最大500KB)
- クレジットカード
- 入学許可証(Confirmation of Enrolment:COE)※複数のコースを受講する場合、すべてのコースのCOEが必要
- OSHC(留学生健康保険の英文保険証券)
- Genuine Temporary Entrant(今回の学生ビザの申請が、オーストラリアに一時的な滞在であることを説明した英文エッセイ)
Step2 : オーストラリア移民局のサイトにアクセスし、「Immi Account」を作成
Step3:「New application」を選択
「application group」の「Student」を選択し、「Student Visa(500)」を選択。
「Terms and Conditions acceptance(規約)」に同意すると次のページから質問ページが始まります。
Step4:申請書の質問に回答
すべての質問を終えたあと入力内容をチェックして間違いがないことを確認。
必要書類を添付して、申請料金支払いのためのクレジットカード情報を入力して申請書を提出します(Submitボタンを押す)。
Step5:申請完了
申請が完了すると登録したメールアドレスに登録完了の通知が送信されます。
なお、2通目の通知にGranted(付与)と記載されたレターが添付されていれば学生ビザ受理となります。
補足
過去海外の教育機関に通学されていた・海外に在住されていた方は、健康診断が必要になる場合があります。
その場合、オーストラリア大使館指定病院(日本国内に7か所)での受診が必要です。
※こちらのホームページより病院をお調べいただけます
3. ワーキングホリデービザについて
働くだけが目的でなくても、就労をメインに就学をしたい場合や観光もしながら就労したい場合など、様々な目的に対応出来るのがワーキングホリデービザです。
Subclass 417 (First Working Holiday visa / Second Working Holiday visa)
ファーストワーキングホリデービザは、18歳以上30歳以下であり、最長1年間オーストラリアで観光・就労するためのビザです。
そして、セカンドワーキングホリデービザとは、ファーストワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在経験があり、その期間内にオーストラリア地方都市での特定活動(ファームジョブなど)に3ヶ月以上従事したことがあると申請できます。
申請方法 | オンライン |
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申請料 | AU$635(クレジットカード払い) |
査証発給までにかかる期間(目安) | 即日~14日間 |
申請の流れ
Step 1 : まずは申請条件を確認
- 日本国が発給するパスポートを所持している
- 申請時に18歳以上30歳以下(取得時や渡航時に31歳でも有効)
- 前回オーストラリアに入国したときのビザが、ワーキングホリデービザではないこと
- 生活費としてAU$5,000に加え、オーストラリアから帰国するときの費用を持っている
- 主にオーストラリアで休暇を過ごすことを目的として渡航する
Step 2 : 申請に必要なものを準備
- パスポート
- パスポート
- クレジットカード
- 英文残高証明書(銀行口座にAU$5,000以上の金額があること)
Step3 : オーストラリア移民局のサイトにアクセスし、「Immi Account」を作成
Step 4:「New application」を選択
「Work & Holiday」を選択し、First Working Holiday visa(417)を選択。
「Terms and Conditions acceptance(規約)」に同意すると次のページから質問ページが始まります。
Step 5:申請書の質問に回答
すべての質問を終えたあと入力内容をチェックして間違いがないことを確認。
必要書類を添付して、申請料金支払いのためのクレジットカード情報を入力して申請書を提出します(Submitボタンを押す)。
Step 6:申請完了
申請が完了すると登録したメールアドレスに登録完了の通知が送信されます。
なお、2通目の通知にGranted(付与)と記載されたレターが添付されていればワーキングホリデービザ受理となります。
まとめ
2024年版の最新の情報をご紹介しましたが、オーストラリアのビザ事情は、日々変化していきます。ビザを取得する!と決心した際には、ぜひオーストラリア大使館やAustralian Imigrationのホームページにて最新情報を確認してください。
また、オーストラリアの各種ビザはおもにオンライン申請となりますが、入力間違いや書類のアップロード漏れがあると審査時間が長くかかる場合もあります。そのため、申請書提出(Submitボタンを押す)前に、必ず入力ミスや添付漏れがないかどうか慎重に確認するようにしてください。