アメリカ留学体験談、大学院の失敗しない選び方

海外で修士課程、いわゆる大学院進学を希望する場合、何から決めてよいのかわからない事があると思います。

いくつもある大学院の中から自分の行きたい大学院を数校選ばなくてはなりません。

今回はアメリカの大学院進学について、学校選びのポイントとなる3点、専攻・地域・学校の特色、これらについてご紹介したいと思います。

アメリカの大学院選びは時間もかかりますし、準備もまた大変です。

その分、しっかりと情報を集めれば、自分の理想に合ったアメリカの大学院・プログラムを見つける事ができます。

アメリカ大学院進学留学での学校選びの3つのポイント

アメリカ留学中に学びたい専攻を選ぶ

アメリカの大学院に行く際に非常に重要になってくる専攻選び。

はっきりと自分が勉強したい内容や学科が決まっている人は特に問題ないと思いますが、中には「アメリカで大学院を卒業したい」「語学留学や交換留学よりも長く留学したい」という目標を持っている人もいると思います。

その場合、専攻を決めるのは結構難しいと思います。

私の場合は将来、日本に帰って仕事を探すか、アメリカに残って就職活動をしてみるかは大学院受験の際にははっきりは決まっていなかったので、どちらの道を選択しても、将来仕事の役に立つ専攻「TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)」を選びました。

要は英語教育学です。この専攻の利点はたくさんあります。

利点1:どこへ行っても需要がある職種

ESLの先生というのはアメリカではもちろん日本でも非常に需要の高い職種です。

日本へ帰国したら英語教育機関(英会話学校やインターナショナルスクール)で働く事ができますし、アメリカでは今では5人に1人が英語以外の言語を第一ヶ国語として話していると言われています。

なのでESLの語学学校は非常にたくさんあります。

利点2:クラスメイトが自分に興味を持ってくれる

TESOLを専攻している生徒のほとんどが将来ESLの先生としてアメリカまたは外国で英語を教えたいと思っている生徒です。

なのでもちろん皆、外国人、外国の言葉、文化、伝統に興味を持っています。

私が実際に大学院にいた時も、異文化関係の授業でクラスメイト達に「あなたの国ではどうなの?」「この教科書で言っている事はあなたの国では本当?」などと自分の国を知ってくれようとする人がたくさんいました。

自分が外国人というだけで友達が作りやすい環境ではあると思います。

利点3:自分の勉強にもなる

英語教育学なのでもちろん「英語」そのものの勉強もします。

わかりにくい英語文法の解説法やフォニックスなど、日本の英語教育では学ばなかった事も学ぶ事ができるので、自分の英語力の向上にもなります。

実際にフィールドワークなどに行くと自分と同じ様に英語学習に苦戦している生徒達にも出会えて、力になってあげられます。

英語学習がどれだけ大変かを知っている私達は生徒にとってもネイティブの先生達にとっても非常に有益であると学校の先生方に言ってもらえました。

もちろんTESOL以外の専攻も利点がたくさんありますが、自分の英語力、その専攻への需要、職探しの場の広さなどを考えるとTESOLは非常に便利で興味深い専攻だと思います。

アメリカ留学での大学院選びのポイント、地域を選ぶ

アメリカといっても田舎町から都会までさまざまな地域があります。

私が地域を選ぶ際に重要視したのは「日本人がいないところ」です。

英語力を短期間で伸ばしたい場合、やはり日本語のインプットアウトプットが全くない状況に自分を置くことで英語漬けの毎日になる為、英語力は上がります。

確かにカリフォルニアやニューヨークなど不便のない都会もたくさんの刺激があって良いと思いますが、私の場合は日本人があまりいなそうな地域を選びました。

実際には近くに大きな大学があったので日本人がいないという訳ではなかったのですが自分の学校には全くいないし、住んでいたアパートの周辺にも全くいませんでした。

なので日常生活は100%英語という環境でした。

進学したいと思う大学を選ぶ

学校を選ぶ際に重視したところは「少人数制クラス」を開講しているところです。

専攻は先に決まっていたので、その専攻がある大学院を探すのですが、それでも数を絞るのは非常に大変です。

教授やクラスメイトとも仲良くなりたかったので、少人数制のクラスならお互いの事を知れるし、教授とも適度にコミュニケーションが取れると思ったからです。

大学院に入って実際に少人数制にしてよかったと思いました。

受講するクラスのほとんどは毎回顔見知りのメンバーですし、担当教授にも何か質問や相談等があればすぐにオフィスに立ち寄ることができました。

ですので学校を決める際実際に学校のウェブサイトなどで少人数制クラスがあるか、生徒に対して教授との比率はどのくらいかなどもこまめに知っておくと良いと思います。

アメリカ大学院進学、学校選びのポイントまとめ

アメリカで大学院を決める為の重要な要素、専攻、地域、学校の特徴についてご紹介させて頂きました。

どの分野が一番重要になってくるかはひとそれぞれですが、どれか一つの要素だけで決めてしまうのももったいないかもしれません。

自分に合った自分の行きたい大学院を決める事は非常に時間がかかりますし、たくさんのリサーチが必要になります。

アメリカ渡航後に後悔しない様に慎重にたくさんの情報を集めて、理想の大学院を見つけてくださいね。