アメリカのインディアナ州、と言われて、すぐにどこにあるか分かりますか?私が卒業したインディアナ大学ブルーミントン校は、アメリカの北西部、インディアナ州の南にある小さな町です。
アメリカ留学、というとニューヨークやカリフォルニアが日本人には圧倒的に人気があります。そんな中で、あえてのインディアナを選び、卒業をした私の体験談をぜひ読んでください。
私が大学留学を初めて意識したのは、日本で大学受験を失敗したその日からでした。当時私は、外国語習得のためのカリキュラムが特に有名なある大学を志していました。が、結果不合格。
今更他の大学を受ける気にもなれず、「英語を話せるようになるにはどうしたらいいか?」を突き詰めた結果、一つの答えが浮かびました。それが、海外留学だったのです。
アメリカ進学留学で田舎にある大学を選んだ理由
当時インターネットはあまり普及しておらず、また田舎出身の私は周りに留学経験者もおらず、頼れるものは本だけでした。色々と情報を収集した結果、
- 日本人が少ないところに留学したい。(日本人とつるむと、英語は上達しない。)
- 治安が良い所がいい。(人に頼れない分、環境は大事)
- 訛りのない、オーソドックスな英語がいい。(南部やボストンの英語は敷居が高すぎる。)
- 色々な学科のある、総合大学がいい。(英語力が上がって興味が他に移った時に、選択肢がたくさんあった方がいい)
というのが、私の留学に求めるものでした。
まず、①を考えた時にすぐに大都市が候補から消えました。②と③で、北西部が候補に挙がり、④で、候補大学がいくつか絞られました。
私は留学エージェントなどを通さず、最初の問い合わせから渡航手続きまで全て個人でやっていました。
本を片手に、いくつかの大学にFAXでアプリケーションフォームを送って欲しいとお願いをしました。その時、一番最初に学校案内と応募書類を送ってきてくれたのがインディアナ大学でした。
では、なぜインディアナ大学に決めたのか、というと、一番大きな理由は本当に単純です。
「おもてなし精神に溢れていたから」に尽きます。
FAXと電話しかほぼ通信手段がない中で、返事が早いというのはそれだけでとても心強く、頼もしかった記憶があります。
TOFLEのスコアは留学前で600点(PBT)ありましたが、心配であれば大学のIEP(Intensive English Program、他大学のESLの様なもの)もあるし、コミュニティカレッジを紹介することもできる、とまで言ってくれました。
年に何千とインターナショナル生が応募する大学では珍しい事だと思います。
そこで私は、まずは大学が紹介してくれたいくつかのコミュニティカレッジから一つを選び、そこで1年間在籍し後にインディアナ大学に編入したのです。
大学では理学部の心理学科を専攻し、副専攻で生物を学びました。
インディアナ大学は最高
インディアナ州にはいくつか大きな大学がありますが、インディアナ大学は群を抜いています。
キャンパスも州内にいくつもありますし、医学部をはじめ全米でもトップクラスのビジネススクールやミュージックスクールを有する総合大学です。
その中でも、ブルーミントン校は大学のメインキャンパスとなっており、学生・研究員を合わせて、約4万人がキャンパスで学ぶアカデミックな環境です。
キャンパスは広大ですが、町自体はとてもこじんまりしており、まさに「大学があるから町がある」という感じです。
そして町全体の雰囲気がとても落ち着いています。
また、少し足を延ばせばシカゴもありますので、その気になれば遊びにも困りません。
留学生は多いのですが、当時日本人は研究員を合わせて200人程度。そのほとんどはミュージックスクールやビジネススクールの学生で、私が専攻していた心理学では全学年合わせて2人、副専攻の生物も2人だけでした。
それだけに、最初は本当に苦労しましたが、結果としてインディアナ大学は私が最初に思い描いていた「こんな大学に留学したい」というのに、ぴったりな大学だったことは間違いありません。
コミュニティカレッジでの成績は全てAと楽勝でしたが、やはり四年制大学はSecond Tierの大学と言えど半端ではありませんでした。
編入して初めての学期は毎回授業を録音。夜遅くまで、その音源を聴きノートまとめ、その後、次の授業の予習です。
大学のメイン図書館が24時間オープンな理由がここからもわかります。
正直、編入してからの3年間は人生の中で一番勉強しました。夜中の2時とかでも、インターナショナル生で溢れているのです、みんな本当に良く勉強していました。
アメリカ大学進学留学で田舎をおすすめする、まとめ
留学と一口に言っても、本当に色々な形があります。
自分が何を求めているかをはっきりさせることでより具体的な留学プランを描くことができるようになると思います。
体験談などを読んで、イメージを膨らませ自分なりの「こんな留学」を早く見つけてみてくださいね。
との時に、私の体験が少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。