アメリカ留学の体験談をお伝えします。私は留学することが初めてで、なおかつ海外も初めてという状態でした。留学前はいろいろと不安も感じていましたが、今では留学してよかったと、自分の成長を強く実感できています。
初めて踏みしめた異国の地
留学する人の中には初めて海外に行く人や、旅行や数週間の留学を経験してもっと長く留学してみたくなった人が居ると思います。私は前者のタイプで、海外に行ったことがなく、海外に対してとてつもない大きな壁を感じていました。
しかし海外に対しては小さな頃から憧れを持っていて、いつかは留学して長期間暮らしてみたいと思っていました。そして大きな時間の取れる大学生のときに留学しようと決め、アメリカの中でも屈指の気候がよく、人種が多く集まるカリフォルニア州立大学に留学しました。
ロサンゼルス空港までの12時間、飛行機の中で映画を見たりして暇を潰そうとしましたが緊張のせいか集中できず、ものすごく長く感じたのを覚えています。12時間後、JALの飛行機からロサンゼルスの町並みが見えてきて、これがアメリカか、と感動しました。
そして飛行機から降り、当然ですが周りが皆外国人でアメリカに居ることを強く実感しました。私の留学のプログラムとしては、半年間大学付属の語学学校に通い、もう半年をその大学の授業を履修するというものでした。
住居としてはホームステイに数ヶ月、慣れてきたらルームシェアをするという予定でした。そして空港からホームステイまで、予め予約したシャトルバスで向かうという予定でしたが、ここで大きな問題に見舞われました。到着した家が私の予定していたホームステイ先と違う住所だったのです。
このことを運転手に伝えると、「俺はこの場所に送れと言われたから、場所の変更はできない」と言われ、私は大きなスーツケースを片手に、どこかもわからない場所に1人残されました。
Simカードをアメリカで使えるものを日本で予め購入していたのが幸いし、Google mapを駆使して、1時間かけて歩いて本物のホームステイにたどり着き、ホストマザーが暖かく出迎えてくれました。
留学生活
こうした始まった留学ですが、留学生活は非常に充実しました。私の留学の形は初めの半年を大学付属の語学学校に通い、もう半年を学部で授業を受けるというものでした。留学前に学部留学に必要なTOEFLの規定点はすでに獲得していたのですが、この形を選んだ理由として、①初めから学部で授業を受けて理解ができるか不安だった。②様々な国の人たちと接してみたかった、というのが挙げられます。
私の留学の1つの目標としては、様々な国籍の人々とコミュニケーションを取り、対異文化間コミュニケーション能力を獲得したいと思っていました。その為、できるだけ語学学校では日本人と話さずに、日本人以外の人達と接するようにしました。
私の留学したカリフォルニア州立大学は、様々な人種が混在する一方で、同じ国籍、肌の色の人々が固まって行動するという傾向があります。その為、もちろん日本人も日本人同士と行動してしまいがちになってしまいます。
せっかく留学しているのに日本人と固まっていてはもったいないと思ったので、できるだけ遊ぶ時間やご飯の時間は他国の人たちと一緒にいました。学部に移ってからは、日本人の比率がガクッと少なくなったので、英語力に自信のある方は最初から学部留学したほうが良いと思います。
カリフォルニア州立大学はキャンパス内の施設が非常に充実していて、大学内にボーリング場やビリヤード場、映画館、アマゾン、12時まで開館する図書館(テスト期間は24時間)などがありました。
中でもジムは、プールが付いていたり、ロッククライミング、筋トレ器具が何十個もあり、ヘビーユーザーでした。こうしたアクティビティの他に、勉強面では、留学生用にカンバーセーションラボ(放課後に現地の学生と話す場所)などがあり、英語の話す機会がたくさん与えられました。
私はもっとたくさんの人と接したいと思い、テニス部に入りました。カンバーセーションラボでいつも話している現地の学生とは違い、テニス部の学生は留学生に対しても容赦なくスラングや、非常に早い言葉遣いを使い、最初はとても苦労しました。しかしテニスを通じたコミュニケーションによってより仲良くなることができ、テニス部の部員といろんなところへ連れて行ってくれました。
先程述べたように、私は残りの半年を学部の授業を受けました。この学部の授業は、語学学校の時とは違い、大量の課題が授業ごとに毎週与えられます。私が少し後悔しているは、はじめから学部の授業を受けていればよかったことです。
確かに語学学校では学部に必要な英語力を養うことができますが、多少チャレンジして学部の授業を最初から履修していればもっと英語力を伸ばすことができたと思います。実際私は学部留学が始まってから英語力が大きく伸び始めたと感じました。
まとめ
私はこの留学生活を通して、未知のものに対して挑戦することが自己の成長に繋がることを覚えました。初留学、初海外であったため、様々な不安を留学前も留学中も抱えていました。そうした不安を異国の地で解決することは、自分の自信につながりますし、日本に帰った後に英語力だけでなく、こうした成長を活かすことができると思います。
海外では自己決定が重要視されます。他人によって意思決定するのではなく、自分で様々なことを決めなければならないのは日本との大きな違いですが、これが大きな経験値となって今後の人生に寄与すると思います。