私が25歳の時に行った念願のイギリス・ロンドンへのユースモビリティスキーム(イギリスのワーキングホリデー)での留学中の体験談、前編からの続きです。
英語の勉強だけでなく、アルバイトもできるイギリスのユースモビリティスキーム、今度は仕事探しに関するお話と、仕事と勉強の両立について説明したいと思います。
イギリス・ユースモビリティスキーム留学、アルバイトへの応募から面接・採用まで
イギリスの語学学校での楽しい1ヶ月も終わる頃、本格的にアルバイト探しを始めました。
語学力は、まだイギリスに来て1ヶ月で自信のかけらもありません。ただ、日本で学生の頃、スターバックスでアルバイトをしていた経験がありました。
ブラジル人の友人にその話をしていたところ、まずは履歴書を持ってお店に行って渡しておいでよ、スターバックスとマクドナルドとベネトンは世界共通だから大丈夫!と根拠のない、でもとてつもなく自信ありげに言われたことをきっかけに、履歴書を作成。本当にシンプルな始めての履歴書でした。
それを持って、ピカデリーサーカスのスターバックスへいざ、コーヒーを飲みに行きました。
コーヒーを注文した後に思い切って、今仕事を探しているんだけど、日本で経験があります。
と話しかけてみたところ、どのくらい経験があるの?フルタイムで探しているの?といろいろ質問をしてもらえ、無事に履歴書をマネージャーに渡してもらえるとことになりました。
いざ面接へ、私はこんな準備をしておきました
私はまだまだ半信半疑だったのですが、それから数日後、面接の電話がかかってきました。ちなみにこの時の私の電話応対は本当にひどいものだったと思います。
電話応対の英語、勉強しておけば良かったと後悔した瞬間でした。
そして面接当日、英語のできなさをなんとかカバーしようと、前日にホームページを熟読したり、面接模擬対策を作ったり。
とにかく当日は緊張でガチガチでした。この時の面接は、アルバイトとは思えぬほどしっかりしたものでした。
私が働くことによって何をもたらす事ができるのか、どんな情熱を持って仕事をしたいのか、こんな質問をお客様にされたらどうするか。
とにかくしどろもどろでしたが、分からない、とういう回答だけを避けて、一生懸命に返答をしました。
結果は、不採用。
私の働きたい時間と合わなかった事と、とても忙しいこの店舗では難しいというようなことを言われました。
ただスターバックスでは3回までチャンスがあります、と言われ、別の店舗のマネージャーでスタッフが足りないところがないか聞いておいてあげる、といわれました。
イギリス留学中の挫折から一念発起、リトライしてみた
またまた半信半疑だった数日後。とても落胆していたところに、別の店舗のマネージャーから面接の電話がかかってきたのです。
私は自分の語学力のなさにどん底までネガティブになっていましたが、なんとか面接に行きました。
アッパーケンジントンにあるその店舗は、スタッフがほぼ全員外国人、マネージャーはフランス人という国際色豊かなところでした。
面接での質問もほぼなく、とにかく翌日に2時間トライアルで働き、コーヒーを作ってみて良ければ採用、と言うことになりました。
店舗によってこの変わりよう、何が起こるかわかりません。
翌日、トライアルの2時間はマネージャーとコーヒーを作りまくり、無事に採用となりました。
マネージャーには、スタッフがほぼ外国人でみんな英語を勉強している、この店舗は君にも働きやすいと思う、と言われました。
こんな英語のあまりできない日本人のために、連絡をとってくれたピカデリーサーカスのマネージャーにも、こちらのマネージャーにも感動した瞬間でした。
アルバイトと語学学校掛け持ち生活
アルバイト先では、学生をしながらのスタッフも大勢いて、大学に入るための勉強をしていたり、自分もとにかくステップアップしなければと必死でした。
2つ目の語学学校に行き始めたのもこの頃からでした。
アルバイト先では、コーヒーを作るのは得意でしたが、レジに入るとなると、上級リスニング力が要求されます。
その店舗だけかどうかはわかりませんが、とにかく自分のカスタマイズしたコーヒーを注文される方が多いこと。
「エスプレッソショット半分追加の豆乳でエキストラドライのエキストラホットのカプチーノ」なんていう注文が3人に1人くらいです。
始めの頃は、本当に聞き取れず、隣の同僚が助けてくれてばかりでしたが、3ヶ月目あたりから、常連さんの注文を覚えてきたり、イギリスアクセントの英語に慣れてきた事もあり、レジを完全に一人、たまにはレジとバリスタと合わせて一人で任せられる、なんて事もありました。
その頃には、アルバイト先では英語のみ、学校でも英語、とにかく気づけば日本語を全く話していない!という毎日が続いていました。
今でも覚えていますが、初めて英語の夢をみました。とにかく英語漬けです。
そんなアルバイト生活を約9ヶ月。英語を聞く事、話す事に全く怖気付かない自分になっている事に気づきました。
イギリス・ユースモビリティスキーム(ワーキングホリデー)留学体験談まとめ
約1年間のワーキングホリデー生活はあっという間にたちました。
日本に帰って受けたTOEICのテストではリスニング部門だけでなんと100点、合わせて130点アップしていました。
すごく落ち込む事もあったロンドン生活ですが、とにかく前を向いて前進し、結果を出せた事に自分にとってとてつもない自信となりました。
今でも英語を使った仕事をしています。
このイギリス・ワーキングホリデー留学での経験は、今までの人生で一番濃い、充実した日々でした。あの時に出発を決断して良かった、と今でも思います。