現在の円安の影響からか海外で働いて外貨を稼ぐことを希望する人が増えてきたそうですが、海外留学についてもその波が押し寄せているようで、何らかの形で就労のチャンスが得られる留学プランを尋ねる問い合わせが、心なしか増えたような気がします。

今回はそんな留学先の中でも「イギリス留学」をお考えの方のために、イギリス留学中または所定のプログラムを終えた後の「就労機会」について解説致します。

イギリス留学での現地就労ができる主な留学プランと就労条件

まず、イギリスに留学する場合ビザ無しで入国することはできません。そこで「就労機会」という条件だけを考慮しますと、イギリスにどのようなビザで滞在するかで次のように異なります。

就労ができないビザ

  • Standard Visitor Visa(6か月間まで)/ 観光ビザ
    6か月間までの語学学校での語学留学など
  • Short-Term Study Visa(11ヶ月まで)/ 短期学生ビザ
    6か月間~11か月間までの語学学校での語学留学など
  • Student Visa / 学生ビザ
    11か月間以上の語学学校での語学留学、大学での語学留学など

就労ができるビザ

  • Student Visa / 学生ビザ
    大学・大学院での学士課程・修士課程の正規留学
  • Youth Mobility Scheme (YMS) (Tier 5)/ ワーキングホリデービザ
    18~30歳が対象、抽選式のビザ、最長2年間の滞在と就労
  • Graduate Visa / 卒業生ビザ
    イギリスに学生ビザで滞在しイギリス大学の学士号、修士号コースを修了した際に申請、最長2年間の滞在と就労

「学生ビザ」は就学中に週20時間までのパートタイム就労が可能です。「ワーキングホリデー」は就学や就労に特に制限は設けられていません。特に就労については特殊な条件下でなければ、職種やフルタイム・パートタイムなどの時間制限もありません。

「卒業生ビザ」は2021年に開始されたビザで、有効期間は2年間。大学・大学院を卒業することで申請権利を得ます。

以上のことから、学生ビザですとまさにアルバイト就労と言えるような職種・業種になるでしょうし、ワーキングホリデーでは学生の元々持ち合わせている英語力やスキルによって仕事の幅は大きく変わってくるでしょう。卒業生ビザですと、大学・大学院で学んできたことを活かす就労機会が得られるでしょう。

イギリス留学の現地就労でどれくらいの収入が見込める?

これはもちろんパートタイムかフルタイムか、ロンドンか地方都市か、などで条件は異なりますよね。

2024年10月下旬時点でのイギリスポンドの為替レート(1ポンド=203円)をもとに、どれくらいの収入が見込めるか紹介します。

Starbucks(ロンドン)

Cafe Assistant9.34ポンド(約1,800円/時間)
Barista10.83ポンド(約2,100円/時間)
Supervisor12.04ポンド(約2,400円/時間)

UNIQLO(ロンドン)

Customer Service Representative8.25ポンド(約1,600円/時間)
Sales Representative12ポンド(約2,400円/時間)

IHG Hotels & Resorts(ロンドン)

Receptionist9.74ポンド(約1,900円/時間)
Housekeeper11ポンド(約2,200円/時間)

Rabbie's Tours

Tour Guide22,500ポンド(約450万円/年)

イギリス国内のMarketing Assistant

ロンドン25,654ポンド(約520万円/年)
マンチェスター22,058ポンド(約440万円/年)
ノッティンガム21,125ポンド(約430万円/年)

イギリス国内のMarketing Specialist

ロンドン33,192ポンド(約673万円/年)
マンチェスター30,665ポンド(約622万円/年)
ノッティンガム33,049ポンド(約670万円/年)

イギリス国内のMarketing Manager

ロンドン44,764ポンド(約900万円/年)
マンチェスター38,055ポンド(約772万円/年)
ノッティンガム39,713ポンド(約805万円/年)

現地就労を実現する各種留学プログラム

では次に、各種留学プログラムをご紹介いたします。

大学学士号プログラム

イギリスの大学学士課程は一般的に3年制。

日本の高校卒業が最終学歴の場合は、教育システムの違いから1年次に進学できないのでファウンデーションコースなど、留学生用の進学準備パスウェイプログラムを経て進学を目指すことができます。

日本留学生に人気の専攻分野はビジネス、国際関係学、開発学など。

ファウンデーション

留学生がイギリス大学の1年次に進むための進学準備パスウェイプログラム。希望する大学の専攻分野の基礎やアカデミック英語を学びます。期間は6か月~9か月間ほど。

インターナショナルイヤーワン

イギリス大学の2年次に進むための進学準備パスウェイプログラム。高成績の高校卒業者、大学1~2年修了者、短大卒の留学生が対象。

ファウンデーションの内容に加えて、希望する大学・専攻の1年次科目履修を行います。期間は6か月~9か月間ほど。

大学院修士号プログラム

イギリスの大学修士課程は一般的に1年制。日本の大学卒業者は直接進学を目指すことが可能です。

しかし履修における難易度は世界の大学院と比較しても高いと言われており、出願要件も概ね高く設定されていることから、大学院進学準備パスウェイプログラム(プレマスター)を経て進学を目指すことも可能です。

日本留学生に人気の専攻分野はビジネス、開発学、アート&デザインなど。

プレマスター

イギリス大学院への出願要件を満たさない大学卒業者のための、大学院進学準備パスウェイプログラム。希望する大学院の専攻分野の研究基礎やより高度なアカデミック英語を学びます。期間は6か月~9か月間ほど。

Employability(雇用可能性)の高い、iae留学ネットお薦め大学

世界大学ランキングで知られる教育系メディア<Times Higher Education>のTop universities in the UK for graduate employability 2022や、<QS>のQS Graduate Employability Rankingsより「卒業生の雇用可能性が高い大学」を紹介します。

しかし実際のところランキングのトップに君臨するのは、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学といったイギリスどころか世界を代表するトップ大学...。そのような大学名を聞いてもそりゃそうだ、ということで白けてしまいますよね?

そこで今回はiae留学ネットがご案内&サポートが可能な、またパスウェイプログラムからの進学が可能な大学をピックアップしました。卒業生ビザなど、イギリスでの就労可能性を進学先として重視する方はご参考にして下さい!

  1. The University of Manchester(マンチェスター大学)
  2. University of Leeds(リーズ大学)
  3. University of Bristol(ブリストル大学)
  4. University of Nottingham(ノッティンガム大学)
  5. University of Birmingham(バーミンガム大学)
  6. Durham University(ダラム大学)
  7. University of Southampton(サウサンプトン大学)
  8. The University of Sheffield(シェフィールド大学)
  9. Queen's University Belfast(クイーンズ大学ベルファスト)
  10. Cardiff University(カーディフ大学)
  11. Brunel University London(ブルネル大学)

学校の様子を動画で見てみる



海外就労が可能な留学プランならiae留学ネットにご相談ください

語学学校(語学留学)で就労機会を求める場合のビザは、YMS(ワーキングホリデー)しかないのでご留意ください。

海外留学は高いハードルがあるように思えますが、語学力、成績が少し足りない留学生のための道、パスウェイがあります。

世界700の教育機関、1,500校との提携を持ち、ロンドンにもオフィスを展開するiae留学ネットなら、就労機会が得られるイギリス留学プランのご相談からお手続きまで無料でご案内しています。是非一度、お気軽にご相談くださいませ。