サハリンとは
サハリンは、北海道よりさらに北にある島で、日本領だった時期があるロシアの島です。
そのサハリンの中でも、南部に位置する最大の都市、ユジノサハリンスクに私は留学に行きました。落ち着いた感じの街で、治安もよいです。遊びつくしたいという方には不向きかもしれませんが、お店やモールなどは多く、不便なく暮らすことができます。
ロシアの一部ですので、言語はロシア語、英語はまず通じません。ただ日本との関係が深いことや、サハリンにある大学には日本語科があるため、日本語を話せる友人を作ることも可能です。
地理的にはかなり日本に近いため、北海道から船や飛行機でかなり安く行けます。また東京からも飛行機が出ています。手軽にロシアに行くには、ちょうどよい街です。
街の中に大きなスキー場があり、スキーヤーやボーダーには特に魅力的な街です。日本よりも安くリフトに乗れ、景色は素晴らしく、コースは豊富で、雪質も良いです。私は楽しすぎてスキー留学に来たような気分なってしまいました。
サハリン留学の意義
サハリンに行く意義を、ここでは2つあげたいと思います。
1つ目は、ロシア文化に触れられるということ。アメリカやヨーロッパに行く機会は、海外好きなら多いでしょうが、ロシアに行った経験がある人は少ないでしょう。
大国だけあって、独自の文化が育っています。食事に関しては、有名なボルシチや、ビーフストロガノフをはじめ、ピロシキ、黒パンなど、日本ではなかなか食べられないものも食べられます。黒パンは私の口には合いませんでしたが、あとの食べ物はぜひ日本でも食べたいと思えるおいしいものでした。
教会など、建物は一見の価値ありです。とっても豪華で目を奪われること間違いなしです。夜のライトアップなども非常にきれいです。ちょっと豪華すぎて、電気代が気になります。厳しい寒さ対策の服装や暖房システム、文化も興味深いですよ。
2つ目は、日本の過去を見ることができるということ。サハリンは旧日本領だったために、今でも日本の建築物や遺跡が多く残っています。昔の日本人たちのお墓もあります。博物館では、当時の生活などを見ることができます。
戦争関連の博物館では、ロシアの敵国としての日本を見ることもできます。これは見て気持ちの良いものではありませんが、日本からの視点だけではなく、相手国からはどう見えていたのかを知るという点で、非常に意義のあることだと思います。歴史に関心のある人には、特にサハリンに行く意義があるでしょう。
サハリンの人たちはどんな人?
さて、海外に行くときに頭に入れておきたいのが、現地の人の人柄です。国によってはアジア人や、日本人が敬遠される場合も残念ながらあります。
しかし、サハリンでは大丈夫です。サハリン在住の日本人は多くないものの、交流が多いこともあり、日本人という理由で差別されることはないでしょう。サハリンには韓国系ロシア人が多いため、アジア系の人も街で目立つことはありません。
気を付けなければならないのが、ロシア人は公の場ではあまり笑わないということです。意味もなく笑っていると、怪しいと思われます。それゆえ外で笑わないように気を付ける必要があります。
この考え方はお店での接客などでも一緒で、とても冷たい態度で接客されているように感じることもあるでしょう。最初は私もその冷たい態度にうろたえましたが、普通の事なので安心してください。
お店などではちょっと辛い思いをしますが、サハリンの人たちも素敵な人ばかりで、友達になれればとても親切にしてくれます。プレゼントの文化が強いようで、お別れの際には、いろいろな人々から贈り物をもらいました。
本当に優しい人たちで、また来たいと思いました。もし、サハリン留学をするなら、プレゼントのお返しができるよう、おみやげを多めに持っていきましょう。
サハリン留学のまとめ
サハリン留学に少しは興味を持っていただけたでしょうか?長距離を移動しなくても、手軽にロシア文化を楽しめるという点で、サハリン留学はおすすめです。
スノースポーツ好きや、歴史に関心がある人には、ぜひ来てもらいたいです。穴場の留学先という感じですが、ぜひ留学を検討してみてください。