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その中でも最も過ごしやすく良い環境であるとの声が高いバークレー校(UCB)で「Plant-based meat(植物由来肉)」のコースが開講されました。

Plant-based meat(植物由来肉)コース

この植物ベースの代用肉は、現在流通している「加工成型肉」や「牛脂注入肉」とは違います。あくまでも植物由来です。

みんな大好きなお肉をいただくためには、家畜を殺さなくてはなりません。畜産業の多くが、よりたくさん飼育するために、限られた環境で効率的に大量の家畜を飼育しています。地球上の温室効果ガスの発生源の約18%が畜産業からもたらされていると言われているほど、畜産業が環境に与えるインパクトは絶大です。

しかしながら、欧米を中心に、世界中で肉を食すことはこの上ない贅沢であり、多くの人々にとっての喜びです。今更やめられません。肉の消費はもう止められないのです。

そこで以前から注目されてきたのが「植物由来の代用肉」の開発です。家畜も殺さず、環境を破壊することもなく、人々の欲求に答える、はたまた人類の未来を救う食品と謳われています。

カリフォルニア大学バークレー校にて開講

カリフォルニア大学バークレー校

カリフォルニア大学バークレー校は、このフィールドにいち早く取り組もうというわけです。授業では、まず代用肉のビジネスコンサルタントでもある最前線の科学者による、代用肉の重要性を示すプレゼンテーションを行った後、生徒それぞれがチームを作り、植物から作られる「肉の代わり」を開発していきます。

現在も代用肉はいくつかあるようですが。どれもまだまだ本物の肉には遠く及ばず不味かったり、途方もなく高価だったりするようで、研究開発が急がれている分野のひとつです。植物性タンパク質をベースに動物性タンパク質と同じ繊維構造を再現する研究は、シリコンバレーでも注目の的で、あのビル・ゲイツやビズ・ストーン(ツイッター共同創業者、エリック・シュミット(Googleの親会社Alphabet会長)も出資しているほどです。

そして今、彼らが出資するスタートアップたちが、そのテクノロジーで、本物に限りなく近く、または本物を超えた代用肉をテーブルに並べようとしています。

これに続くさらなる研究者の育成に、UCBが乗り出したというわけですね。このコースから必ず次のベンチャーがあらわれ、世界の食事情を変えてしまうかもしれません。このコースでは、実際に肉を作り出す技術だけでなく、ビジネスモデルやコストマネジメントも同時に学び、研究していくそうです。研究に対する評価もこれらを重要視しています。

ちなみにこのコース、最も優れた研究結果にはUSD5,000の優勝賞金が出るそうです。

まとめ

家畜に手を下すことなく、地球環境を守り、人間(またはその他すべての肉食動物)の欲求を満たしてくれるテクノロジー「Plant-based meat」。UCを目指す方々は、ひとつ候補に入れてみてもいいかもしれませんね。