フィリピン医学部留学ができることはわかったけど、試験ってあるの?どんな内容なの?とまだまだわからないことだらけでしょう。今回は、フィリピン医学部留学の試験についてお話したいと思います。

フィリピン医学部留学するなら必ず受けなければならないNMAT

フィリピン医学部留学するなら必ず受けなければならないNMAT

NMATとはNational Medical Admission Testの略で、申し込みについては他記事にてご紹介しました。そこでも紹介しましたが、NMATで出題される科目は

  • Verbal(英語)
  • Quantitative(数学)
  • InductiveReasoning(IQテスト)
  • PerceptualAcuity(視覚IQテスト)
  • Biology(生物)
  • Physics(物理)
  • Chemistry(化学)
  • SocialScience(社会)

の8つです。大学によってはこの科目の結果を重視する、などがあるかもしれませんし、パーセンタイルと呼ばれる偏差値のようなものがあるのですが、各大学によって取らなければいけないパーセンタイルも変わってきます。こちらもそれぞれの大学に基準があると思いますので、志望大学に確認しておきましょう。

NMATはもちろん、すべての科目で英語で出題されます。NMATの全体的なレベルとしては、高校内容プラス大学レベルの内容も含まれるかなといった感じです。過去問もあることにはあるのですが、どうやらずいぶん前から版が変わっていないらしく、あまり当てにならないようです。こんな感じに問題が出されるんだな、とあくまでも出題の雰囲気を知るためには良いかもしれません。

NMATに向けての勉強はどのようにするべき?

NMATに向けての勉強はどのようにするべき?

ある程度NMATの雰囲気はわかったけど、では実際どのように勉強したらいいの?とここが一番気になるところなのではないかなと思います。私がどのように勉強したのかをお話します。

私の場合、大学から英語と生物を合わせて850点以上、そして全体のパーセンタイル40以上という合格ラインがありました。パーセンタイル40と聞くと全然高くないイメージですが、母集団が普段から英語で勉強している外国の方々と考えるとあまり楽勝だと思わない方が良いかなと思います。

私の場合、英語と生物が重視されるということと、パーセンタイルが40というあまり高くないことから、8つある科目の中で何科目かに絞って学習しました。

私が力を入れて勉強したのは、英語・生物・数学・化学・物理です。これは、私がもともと理系だったということと、特に英語・生物は医学部へ入学してから必要であると考えたからです。

私の場合、高校時代に生物を勉強したことがなかったので、非常に大きなハンデでした。フィリピン医学部の先輩からの薦めでCliffs Notesという各教科の大事なポイントが書かれているテキストを使って勉強していきました。内容すべて覚えるくらいに勉強するべきとのことだったので、短い期間で必死に勉強したことを覚えています。ただ、英語は大学入試のように長文を読んだり、マーク式の問題を解いたりしていきました。数学は高校時代に習った公式の復習やその使い方を中心に復習していきました。

また、NMAT申し込み後に模擬問題が送られてくるので、そちらも勉強に使うと良いと思います。

実際試験を受けてみてどうだった?

実際試験を受けてみてどうだった?

試験を終えて、勉強した内容が生きてるなと感じたのは物理と化学のみでした。生物は細胞やDNAのところなど少し勉強した内容が出たかなという印象です。むしろ、生物は解剖や生理学など医学部に必要な内容が多く出題されたような気がします。また、英語も同様に医学部に関連した、大学入試レベルでは太刀打ちできないレベルの語彙がたくさん出てきて、しっかりと点を取るには時間をかけて勉強する必要があります。

それでもなんとか大学から提示された合格ラインを超えましたが、本当の意味でしっかりと理解してNMATに臨みたいのであれば、1.5年間のpre-medicineスクールに通うことをオススメします。そちらではしっかりNMATに出てくる内容も学習するようですし、また英語で学ぶということが肌で感じられるので医学部での学習に繋げやすいと思います。

他に試験はあるの?

他に試験はあるの?

私が通う大学では、NMATや必要書類を送り、書類選考があった後に面接もありました。しかし、後からわかったことなのですが、この面接はあくまでも受験生の人となりを見るだけで実際は書類選考でほぼ合格が決まっていたようです。

私はこの面接のためにそこまで準備はしませんでした。あくまでも、一般的な入試で聞かれそうな「どうして医者になりたいのか?」「どうしてこの学校なのか?」といった答えを準備しただけでした。

面接の内容は面接時に口外しないと紙面で約束させられたので詳しくはお話できませんが、特別準備しなくても大丈夫な内容でした。面接よりやはりNMATの方がかなり重要です。

まとめ

海外で、しかも英語で試験を受けるということは容易ではないです。しっかりと準備して臨んでほしいと思います。