初めまして、つだマンです。私は今現在、フィリピンセブ島にて医学部に留学中です。もうすぐ半年になります。そんな私から、フィリピン医学部留学についてお話したいと思います。
フィリピンで医学部留学なんてできたの?その経緯は?
フィリピンで医学部留学なんてできるの?なんてこれを見て疑問に思った方がたくさんいると思います。かく言う私も調べてみるまでその存在に全然気付きませんでした。
私は数年の社会人経験を経た後、医学部に再入学しようと思っていたのですが、ご存知の通り日本の医学部へ入学するのはかなりの学力が必要ですよね。
あの数の受験科目をまた一通り勉強するにはかなりの準備時間がかかり、さらに授業料等お金も結構必要なので、なにか別の方法はないのか?と考えたのがスタートでした。友人がフランスに音楽留学をしており、もしかして医学も海外で勉強できるのではないか?と思ったことが始まりです。
どんな人が医学部留学に向いてる?
フィリピンの医学部は、既に学位を持っている人、もしくはフィリピンにてBSと呼ばれる5年間のpre-medicineスクールを終えてから出願することができます。
高校卒業して医学部進学を考えている人はまずこのBSを先に修了するか、一般の大学を卒業してからになります。大学の学部指定はありませんので、私のように大学を卒業して医学部に再入学したいという方にオススメです。
また、日本で医学部に通うよりも授業料が安く、現地の物価も安いので金銭面も日本で学ぶより費用も抑えられます。
しかし、いいことばかりではありません。授業や試験はすべて英語ですし、フィリピン医学部では毎週試験があり、私の通う大学では総合で70%以上の成績を取らないと進級できない厳しいルールがあります。
実際に留年している学生も毎年数十人以上います。日本の大学受験期のような勉強量が毎日必要です。その覚悟を持って留学に臨んでください。
留学するのに必要な英語力は?必要な資格等ある?
フィリピン医学部では、授業は英語で行われます。したがって、フィリピンで医学を学ぶには正直に言ってかなりの英語力が必要です。英検準1級以上の力が最低限必要だと思ってください。それでも私は実際かなり苦労しています。
授業で話される英語を聞き取るのも、クラスメートや先生と話し合う必要がある時ももちろん英語が必要なので、実際に医学部留学する前に最低限3か月は語学留学をしておくことをオススメします。
それに加えて医学の専門用語がバンバン出てきますので、学校の授業を始める前に専門用語の予習もしておいた方が良いです。
私が通っている大学にはTOEICやTOEFL何点以上等の入学資格等は特にありません。ただし、前述の通り学位を取得しているか、BSを修了している必要はあります。
また、入学する際もう1つ必要なのがNMATと呼ばれるフィリピン医学部には必要な、医学部特有のセンター試験のようなものです。日本のように各大学の学力試験はありませんが、NMATの結果を提出した後に出願した大学で面接試験がありました。
お金はどれくらい必要?
フィリピン医学部の授業料は大学によって様々です。首都マニラにある医学部は比較的高く、年間約70万円弱かかる大学もあるようです。
私の通うセブの医学部はセブの中でも安い方で、年間約40万円ほどになります。1年次が一番お金がかかるので、これが最短でも4年間それぞれの年次でかかると思っていてください。
生活費ですが、日本に比べてかなり安く生活することができます。セブでは、各アパートの家賃は値段が様々ですが、大学の近くである程度部屋がきれいでキッチンもついているとなると、安いところで1か月最低でも2万円弱はかかります。
もちろん光熱費もかかります。フィリピンでは電気代が高く、特に日本人ではエアコン無しでの生活は考えられないので電気代は月最低でも7000円くらいはかかります。
ただし、水道代はかなりお安めで、月に1000円もかかりません。ここに食費等ですが、私は日々自炊メインで生活しています。スーパーも良いところで買えば食材も高くなってきますので、野菜等は市場など安いところで買うようにしています。
そうすると月に約1万程度の食費+雑費等かかってきます。私の住むアパートではガスが使えないので、ガス代は含めていません。
フィリピン医学部留学まとめ
フィリピンでの医学部留学は決して容易ではありません。入学するのは日本の医学部に比べ簡単ですが、入学してからが本当に大変です。また入学時の試験や出願、入学してからの授業についてのお話も別にしたいと思います。
リゾート地のイメージが強いセブですが、その生活は決して楽ではありません。日本から遠く離れた地で必死に勉強しつつ生活していかなければならないので、強い志を持って臨んでください。