日本を出て海外にいくときに必要となるパスポートとビザですが、この2つの違いって何か分かりますか?

パスポートとビザは、極端に言えば逆の意味を持つ存在です。留学したり旅行したりする場合は、必ず取得して置かなければなりません。

海外でパスポートを紛失したらもう大変ですし、ビザが切れたら出国も入国もややこしくなってしまいます(まあないでしょうけど最悪の場合逮捕&国外追放とか)。

それぞれの意味、違いをこのページでお伝えしたいと思います。

パスポート、日本人であることの証明書

パスポートとビザの違い

パスポート(Passport)は、日本語で「旅券」といいます。[/caption]

政府や公的機関が、国外に渡航しようとしている方に向けて、その人の国籍や身分などをキチンと証明し、日本と他国を移動する際には原則必要とされています。

Wikipediaのニュアンスが1番堅苦しくて正しいです。

主権国家の中央政府が、特定の国民一人に対して発行する公的書類であり、言い換えれば「最も国際的通用度の高い身分証明書」である。

ビザ(査証)、海外に出かける場合の入国許可書

パスポートとビザの違い

ビザ(Visa)は、日本語で「査証」といいます。

行き先の国(国家)が、時刻に入国してこようとしている外国人の身分を事前調査し「入国あるいは滞在の資格あり」と判断した場合に、入国許可を示す証書です。

渡航目的(旅行なのか留学なのか仕事なのか、などなど)によって発行されるビザは変わってきます。

2つの違いは?

パスポート、ビザ、それぞれの意味を分かりやすく言うとこんなところです。

パスポートは「日本からの海外に出かける場合の身分証明書」であり、ビザは「海外の国に入国するための許可証」です。

海外留学、または旅行に行く場合にはまず、日本から出発する前に海外であなたがどこの誰かを証明できる書類を用意(パスポート)して、その書類に書かれた内容をもとに海外の国へ行くのに入国の許可をもらう(ビザ)という流れになりますね。

海外留学をする場合には何を用意すればいい?

海外へ出かける場合、どの国でも、だいたい以下のビザが必要となります。

  • 観光ビザ
  • 学生ビザ
  • 就労ビザ

国によってそれぞれのビザが細分化されていたり、申請方法や必要書類も異なります。

観光ビザについて

日本国籍を持つ場合、多くの国へ出かける場合に短期間であれば観光ビザを申請する必要がありません。

事前申請が必要な国であっても、短期間の観光旅行であれば簡単な手続きこの観光ビザは取得できます。

留学する場合に求められる学生ビザ

国の制度や設定条件にもよりますが、パスポートおよび必要書類を用意して申請・取得できるビザです。

目的はあくまで勉強であり、学校費用それから勉強に集中するので働くことなく現地生活ができる生活費用分の証明書を用意し、入学先の各教育機関から間違いなく入学許可を得ていることを証明して、ビザ申請手続きを行います。

観光ビザが簡単に申請・取得できるのに対し、学生ビザは申請に必要な書類の準備や手続きに時間を要する事が多いため、海外留学をする場合には出来る限り早めに準備を進める必要があります。

海外で働くために必要な就労ビザ

就労に必要なビザについては種類が多すぎるので割愛しますが、海外留学に一番関係のあるワーキングホリデービザは必要書類の他に年齢制限に注意が必要となります。

ワーキングホリデービザなら日本とワーホリ提携している国へ、休暇を楽しみながら文化を学び、就労することで実際の生活を体験できます。

日本では海外からの留学生を含め多くの外国人労働者がいます。

それに慣れている日本人からすると自分たちも留学中はアルバイトできる、と思いがちですが、実は海外で働くということは特にビザの面で難しくなっています。

学生ビザで有給のアルバイトを認めている国は少なく、留学中に就労ビザがない状態でアルバイトをすると強制帰国につながることにもなります、くれぐれもご注意を。

各書面の申請方法について

パスポートとビザの違い

パスポートの申請方法

国や自治体のパスポートセンターで申請します。必要書類が揃っていれば、あとはお任せしておけば数週間で受け取れます。

パスポート取得に必要な書類

  • 一般旅券発給申請書:1通
  • 戸籍抄本または戸籍謄本:1通
  • パスポート用の写真:1枚
  • 本人確認のための書類:1点または2点

詳しくは外務省の該当ページを確認しましょう。

各種ビザの申請方法について

これは国によって様々です。観光ビザなら出国する時に空港でポン!でOKな国もあります。

基本的なビザ申請の流れをまとめておきます、あくまでもだいたいこんな感じ、というイメージです、詳細は別途確認してくださいね。

  • 国・ビザの種類ごとに必よ書類を確認、準備して指定機関へ申請(オンラインでアップロードという国も)
  • 各国大使館や領事館を通じて審査(国によっては申請者自身が指定場所へ行かなければなりません)
  • 上記審査終了後、認可されればビザ取得

学生ビザの場合、申請費用はいくらくらいかかる?

国によって異なりますが、短期で3万円前後、長期で5万円前後の申請費用が必要です。

海外留学したいときはどうしておけばいいの?

旅券申請について

海外留学をする場合、旅券(パスポート)申請は留学計画をはじめた時点で申請しておくべきですね。

必要書類の準備から、各都道府県指定の申請場所へ出向いての手続き、そこから旅券受取までに必要な時間を考えると2週間強は時間がかかります。

旅券・パスポートがなければ、学生ビザ申請が出来ず、また海外留学にも行けません。

最初にお話した通り、日本から海外に出ることも出来ないので出来る限り早めに手続きを済ませておきましょう。

短期留学、観光ビザで渡航する場合

すぐ取ってOKです、早いに越したことはありません。

※アメリカ、カナダ、オーストラリアやニュージーランドでは事前に観光ビザ申請をする必要はありませんが、電子渡航認証手続きを済ませておかなければなりません。

インターネットで簡単に手続きは可能ですが、海外留学をする場合にはお手続き開始時に留学エージェントに相談して早々に手続きを済ませておきましょう(航空券情報や現地滞在先情報が必要な場合もあるのでそれらの書類がそろってからになることもあります)。

学生ビザの申請方法は?

海外留学で学生ビザ申請が必要な場合、必要書類や学生ビザ申請の流れを留学エージェントに確認して早々に必要書類を用意しておきましょう。

慣れていないこと、また海外へのご出発日が遠いことなどから、どうしてもビザ申請手続きに必要な書類の準備について「もうちょっと先でいいか」と考えがち。

学生ビザの申請が遅れると、希望していた出発日までに学生ビザが発給されず、最悪の場合、出発日を変更しなければならなくなります。

くれぐれも学生ビザ申請の準備・手続きは迅速に行うようご注意ください。

ワーキングホリデービザについて

ワーキングホリデービザは国により申請方法、タイミングが異なります。

オセアニア(オーストラリアやニュージーランド)は通年申請可能、ほとんどの場合取得できますが、その他の国では応募人数が制限されていることもあります。

特にイギリスのワーキングホリデー、ユースモビリティスキームに関しては完全抽選制、募集期間も短く、申請チャンスを得られる人数も非常に限定的となっています。

希望する場合には事前情報を収集しておき、申請のタイミングが来たらできる限りお早目にご応募ください。

海外留学に必要なパスポートとビザについてまとめ

分かっているようで実は分かっていないかもしれない、海外留学に必要なパスポートとビザの違いについてご案内をさせていただきました。

それぞれの国・ビザにそれぞれの手続きがあり、特に学生ビザが必要な場合には書類準備や申請方法がややこしいものが多いです。

もちろん自分ひとりでできるようになるのが一番ですが、英語の書類に英語で記入したりとなかなかハードルが高いことも多々ありますので、不安であればプロである留学エージェントにご相談を。

※NOTE!※

iae留学ネットでは、学校手続きをご自身、または他の留学エージェントですでに終了している場合、学生ビザ申請に関するご質問のみを承ることができません、予めご了承くださいませ。