イギリス留学で気になるポンド安
現在(2016年11月中旬)の外国為替相場においてイギリスポンドは1ポンド=約140円。
せっかく秋に入ってからポンド安だったのに、ドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領選勝利の影響もあってでしょうか、少しポンドが高くなってきています。イギリスでの語学留学を目指す皆さんも彼の大統領就任はきっと歓迎しないのでは?
ちなみに、去年2015年の今頃はいくらぐらいだったのかと言うと、驚くなかれ、なんと1ポンド=約188円!私の過去のお客様の留学費用の見積もり履歴に残っていたのですが、こりゃあ確かに高いわ…。
だったら今年のほうがまだ全然イギリス留学は安いわけだし、トランプのせいでポンドが上がってしまったとはいえ(もう完全に彼のせいにしている)、まだイギリス語学留学にはベターな時期と言えるでしょう。
そこでイギリス語学留学を検討する上で、どの都市で学ぶかは当然大事な要素なわけですが、アカデミックな雰囲気に触れたければオックスフォードやケンブリッジ?ゆったりした南部の海辺の街ブライトンやボーンマス?イギリスらしい、のどかな風景を求めてバースやチェルトナム?
いやいや、やっぱりロンドンでしょ!
という意見が多いのはわかりますが、そんなあなたに注意したいのは「今、ロンドンの語学学校が危ない!」ということです。
ロンドン中心部の語学学校は特に注意が必要?
私が先日イギリスの学校関係者から入手した情報は概ね次のようなものでした。
- ロンドン中心部の地価がさらに上昇、家賃が約2倍になった場所も
- ロンドン中心部にある語学学校の経営を圧迫
- 加えて、今年の夏頃から留学生のメインであるヨーロッパからの留学生が減少
- 今年の夏・秋にかけてロンドン中心部の約11校が閉鎖
6月頃に「EU離脱の是非を問う国民投票」がありましたが、これと地価の高騰のダブルパンチが今の状況を生んでいます。
もともとイギリスの語学学校に通う学生の多くはヨーロッパから来ているのですが、ではロンドン中心部に来なかった層は一体どこに行ったのか?といいますと、ロンドン郊外の語学学校(料金が少し安価)のほか、地方都市、またはポンドが高いので同じ通貨・ユーロを使用するアイルランドやマルタだったそう。
このような影響のもと、どちらかというと地力のない小規模校が閉校に追い込まれたという形です。なお、これは語学学校だけの話ではなく、他には100年続いたパブも潰れたりしているそうで、それって地価と関係あるの?とも思いますが「留学生や観光客が減った→お客が減った」という事なのかもしれません。
イギリスに複数の校舎を展開している語学学校でも、ロンドン中心部の校舎を閉鎖してロンドン郊外の校舎と統合しました。しかし学生が増えすぎてサポートやサービスがままならない、という話もなくはないです。学校閉鎖でいきなり放り出されるということはないまでも、途中で環境が思いっきり変えられてしまうのも嫌ですよね。
と、ここまで読んでも「それでもまだロンドンで留学したい」という方は多いはず。そこで安全なロンドンの語学学校の選び方をご紹介します。
ロンドンでも安心して留学できる(はずの)語学学校とは?
ポイントは「世界展開するなど経営基盤がしっかりしている語学学校」または「ロンドン郊外の語学学校」です。
① EC English language Schools(EC)
1991年の創立以来、留学生のグローバル社会での成功をサポートするため、現在は世界5か国21校のキャンパスで語学教育を提供するEC。ロケーションの良さに加え最新設備とスタイリッシュな環境の中で、学生は英語力の向上だけでなく様々な体験が英語を通して得ることができます。細かいレベル分けと豊富なプログラムが用意されており、学生のニーズや幅広い年齢層に合わせフレキシブルに対応しているので、各々の留学スタイルを見つけることが可能。なおECでは長期留学サポート制度があり、専任のカウンセラーとの定期的な学習相談を通して目標の再確認ができます。一部の校舎では30歳以上の学生を対象とした英語コースや、グローバル人材育成プログラムを提供するなどユニークさを誇ります。大規模校では困難と思われるアットホームさを未だに維持している学校です。
◆ロンドンでは…ロンドン・セントラルに~29歳まで、30歳以上~と2つの校舎(同じビルディング)あり。
② Embassy English(エンバシーイングリッシュ)
1972年創立の私立の語学学校グループ。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの主要5カ国で語学教育サービスを展開し、独自の教育カリキュラムと教材を用いて、質の高い語学教育を提供しています。将来の大学進学や日常生活で必要とされる英語力の向上を目指し世界各地から毎年数多くの留学生が訪れます。一般英語コースのほか、ビジネス英語コース、進学準備コース、文化的イベントの開催など幅広い分野において英語教育と国際交流を実施しています。
◆ロンドンでは…ロンドン中心部「the College of Law」という地元のカレッジと校舎を共有しています。
③ St. Giles International(セントジャイルス)
イギリスを中心に展開する語学学校で、現在はイギリス、アメリカ、カナダ、ブラジルに合わせて8つの学校を運営しています。50年もの実績を誇り、世界の中でも英語教育において最も成功を遂げた学校の一つです。 年間を通して平均90カ国、1万人もの学生が、セントジャイルズで学んでいます。どの校舎も魅力的でエキサイティングなロケーション。アメリカは賑やかなニューヨークとサンフランシスコに、交通の便の良さも特徴です。
◆ロンドンでは…ロンドンセントラルと郊外のHighgateハイゲートに校舎あり。どちらもカフェテリアがあり授業の合間の休憩に利用することができます。
④ Kaplan International English(カプラン・インターナショナル)
1967年設立のKAPLAN International English は世界各国に 40 以上の校舎を展開し、質の高い語学教育で知られる語学教育機関グループです。KAPLAN の教師陣は大学卒業資格と英語教授法資格を持ち、更に校内でのトレーニングを積み重ねることで、この「質の高さ」が保たれています。併せて教師の多くは第 2 言語学習の経験を持つため、他言語を習得する苦労も心得ていることから、語学留学生への理解が深く学生への指導に役立っています。
KAPLANで提供されるプログラムは一般英語のほかビジネス英語、アカデミック対策、TOEFL 試験対策など幅広いものです。KAPLANの独自開発となるK + Tools と呼ばれるオンライン学習システムは学内外で自習をする際にとても役に立ち、学生が効率的に勉強する手助けとなります。またカレッジや大学とのつながりが深く、進学を視野に入れている学生は大学進学コースや各種試験対策コースを選択することもできます。
◆ロンドンでは…イギリスでは11校展開。ロンドンは中心部であるコベントガーデン(25歳未満)とレスタースクエア(25歳以上)の2校で授業を提供しています。
まとめ
いかがでしたか?ロンドンの語学学校選びでしたら上記の中から選んでおけば問題ない、はず。今のところはロンドン中心部の1か所にしかない学校や、小規模の学校は避けておいたほうが無難なのかもしれません。何かご不明なことがありましたらお問い合わせください。