その昔に留学していた私は帰国時に空港までタクシーを呼びました。当時は直行便もない時代で、早朝のフライトでタクシー以外に方法がない状況でした。
真っ暗な中、迎えに来てくれたタクシードライバーと雑談をしているうち、私が日本人であることが分かった時に、彼が「僕はカズオイシグロの小説が大好きでよく読んでいる」と話し始めました。
日本のことを知っておく
当時、私はカズオイシグロの名前は聞いていたものの実際に小説を読んだこともなく日本人としてなんとなく後ろめたいような気持ちになりました。
留学期間中、いかに日本について知らないかを思い知らされていたので、帰国時のダメ押しは今でも鮮明に覚えています。
帰国後、カズオイシグロの小説を2作読みました。もちろん英語で!
- Pale View of Hills(遠い山なみの光)
- Never Let Me Go(私を離さないで)
ちなみに、もう2作は途中で挫折…
- The Remains of the Day(日の名残り)
- Nocturnes(夜想曲集)
純文学の難しい小説ですが、引き込まれる内容で好きな作家の一人です。
今回ノーベル文学賞を受賞したこともあり、代表作の「The Remains of the Day」はもう一度トライしてみようかと思っています。
University of East Anglia(イーストアングリア大学)
さて、今回ご紹介したいのは、そのカズオイシグロが卒業したイギリスのUniversity of East Anglia(イーストアングリア大学)です。
イギリス北東部、ロンドンから電車で1時間半程度、ノーリッジという商業都市にある公立の大学です。
ゴルフ場だった広大な敷地に広がるキャンパスは緑豊かで寮も完備されています。TIMES紙ランキングでトップ15位という教育の質の高さや学生の満足度の高さを誇っています。
イーストアングリア大学は開発学や国際関係論専攻でイギリストップ3に入り、日本人にも人気の大学です。
INTO(イントゥ)という教育機関が国際教育の質の向上を目指す大学と提携してアカデミック英語、進学保証のある大学・大学院準備コースを提供しています。
アカデミック英語、大学ファンデーションコース、インターナショナルイヤーワン、グラデュエート(大学院)ディプロマコースが開講されています。
ノーベル文学賞受賞にコメント発表
先のカズオイシグロは評価の高いMA in Creating Writing卒業で、2018年からINTOの大学ファンデーションコースからEnglish Literature及びEnglish Literature with Creative Writingに進学が可能になりました。
偶然にもノーベル文学賞受賞と同じ時期の発表でイーストアングリア大学のスタッフは非常に喜んでいます。
INTOが提供するファンデーションコースやインターナショナルイヤーワンコースなどからスタートした学生はその後の成績が良いというデータもあります。
「急がば回れ!」でじっくりと基礎を身に着けたことでその後の成績に大きな影響が出ているということですね。
一度イーストアングリア大学のHPを覗いてみてください。
まとめ
INTOおよびイーストアングリア大学はiae留学ネットの提携校になりますので手続きサポートは無料にて承れます。
近い将来、カズオイシグロがイーストアングリア大学で講演をするかもしれません。