大学院とは...主にその専攻分野での学士号を取得した者を対象として学術や研究についての教育を行い、上級学位を与える高等教育機関です。
...ということは、全く別専攻の学部出身の方が大学院に入学・修士課程を修める、というのはなかなか難易度の高い話です。
日本では入学試験をパスすれば入学できるので、必要な知識があれば大学院進学を実現できる可能性はあります。しかし書類審査で合否判定されるのが一般的な欧米の大学・大学院。基本的な出願要件としては、同じ専攻分野での（好成績での）学士号取得、とされているケースが多いです。
もっとも大学院の専攻がビジネスや人文学系といった互換性の高いものであれば専攻が違っても出願できる場合もあるのですが、より専門性の高い分野「Accounting」「Computer Science」「Information Technology(IT)」「MBA」といった専攻分野ですと、大体のケースでは関連分野の学士号が必須とされます。
それでは諦めるのか？というと可能な進路もあります！
アメリカの一部の大学院では留学生向けのパスウェイ（進学準備）コースが設けられており、大学院への直接入学が難しい方が取れる進路ですが、上記の様な専攻出身でない学生用の大学院進学パスウェイ（グラデュエートパスウェイ）を行っているのが「イリノイ州立大学/ Illinois State University」です。
イリノイ州立大学の基本情報
1857年に設立されたイリノイ州立大学（Illinois State University）は、イリノイ州最古の州立大学として長きにわたって多様で質の高い教育機会を提供してきました。
イリノイ州ノーマルにある郊外型の大規模なキャンパスでありながらも小規模大学の雰囲気を感じさせる校風で、現在でも多くの留学生も受け入れてきています。手ごろな授業料と質の高い研究がポイント。
ビジネス、芸術、保険数理学、会計学、情報学、コンピュータ科学、IT, ファッションデザイン、ファッションビジネス、経済学といった専攻分野が人気です。
イリノイ州立大学の様子を動画で見てみる
イリノイ州立大学とパスウェイプログラムを運営「INTO」について
イリノイ州立大学のほか、アメリカ・イギリス・オーストラリアの複数大学とパートナーシップを持ち、共同で留学生の進学サポートを行う教育機関が＜INTO Higher＞です。
INTO Higherの特徴
- 名門大学と共同で運営されている留学生対象進学準備＆英語プログラム
- 1,000以上もの専攻プログラム及び大学院コースへの進学保証
- 留学初日からその大学と同じ条件で学生生活をスタート。キャンパス施設の利用、クラブ活動参加も可能
- 少人数制クラスできめ細やかなサポート
- 95%の受講生がプログラムを所定の成績で修了、その内83％が大学院に進学（2019-20年統計）
- 多彩な留学生対象スカラシップを用意
平均的なアメリカ大学院（直接入学）への出願要件
- 関連専攻での大学卒（成績GPA 2.8～）
- TOEFL iBT 80～ / IELTS 6.5～
- GREスコア
- GMATスコア（MBA）
- 志望動機書
- 推薦状
- レジュメ/経歴書
INTO・グラデュエートパスウェイへの出願要件
- 関連専攻での大学卒（成績GPA 2.5～）
- TOEFL iBT 65～ / IELTS 5.5～ / Duolingo 95～
- レジュメ / 経歴書、志望動機書はオプション
「グラデュエート・パスウェイ」について
こちらのグラデュエートパスウェイプログラムは、イリノイ州立大学修士号プログラムへの進学を成功させるために必要な学問的基盤と英語スキルを提供します。
一般的にアメリカの大学院（修士課程）卒業には30～60単位の取得が必要ですが、グラデュエートパスウェイでは最大12単位までが修士単位として認められます。卒業までのトータル期間は直接入学よりも1学期分長く掛かる事を見込んで頂くことが必要です（2年間～2.5年間）。
グラデュエートパスウェイに含まれる内容
- アカデミック英語
- 修士課程教科
- GRE/GMAT対策
- リサーチスキル
- 英語サポート
- ライティングサポート
- チューターサービス
- 大学生活サポート
グラデュエートパスウェイから大学院への編入条件
- パスウエイGPA 3.0+ (4段階)
- アカデミック英語成績：B以上
- ※求められた場合 (GRE/GMAT、エッセイ、推薦状、レジュメ)
グラデュエートパスウェイ・各専攻別プログラム
グラデュエートパスウェイプログラムには以下があります。
- Accountancy with Accounting Degree（会計学学士号向け会計学）
- Accountancy with Non-Accounting Degree（会計学学士号を取得していない方向け会計学）
- Actuarial Science（数理科学）
- Computer Science with CS Background（コンピュータサイエンス学士号向けコンピューターサイエンス）
- Computer Science with Non-CS Background（コンピューターサイエンス学士号を取得していない方向けコンピューターサイエンス）
- Creative Technologie（クリエイティブテクノロジー）
- Economics（経済学）
- Fashion Design（ファッションデザイン）
- Fashion Merchandising（ファッション・マーチャンダイジング）
- Human Development and Family Science（人間発達・家族科学）
- Hydrogeology（水文地質学）
- Information Systems with IS Background（情報システム学士号向け情報システム ）
- Information Systems with Non-IS Background（情報システム学士号を取得していない方向け情報システム）
- Interior Design（インテリアデザイン）
- Kinesiology and Recreation（運動学・レクリエーション）
- Mathematics（数学）
- MBA with Business Background（経営学修士）
- MBA with Non-Business Degree-Plan A（MBA - ビジネス専攻以外プランA）
- MBA with Non-Business Degree-Plan B（MBA - ビジネス専攻以外プランB）
- Music（音楽）
- Nutrition（栄養学）
- Studio Arts（スタジオアート）
- Teaching and Learning（ティーチング＆ラーニング）
- Technology（テクノロジー）
- Theatre Studies（演劇）
別の専攻分野出身でも目指せるグラデュエートパスウェイは？
別の専攻分野出身でも大学院進学を目指せる以下4プログラムです。
- Graduate Pathway in Accountancy with Non-Accounting Degree（会計学学士号を取得していない方のためのグラデュエートパスウェイ）
- Graduate Pathway in Computer Science with Non-CS Background（コンピューターサイエンス学士号を取得していない方のためのグラデュエートパスウェイ）
- Graduate Pathway in Information Systems with Non-IS Background（IT学士号を取得していない方のためのグラデュエートパスウェイ）
- Graduate Pathway in MBA with Non-Business Degree（経営学学士号を取得していない方のためのグラデュエートパスウェイ）
※コンピューターサイエンスは出願時にJavaに関する知識が必要
※MBAの出願時には就労経験は不要
料金やスケジュール、ハウジングなど
入学時期や授業料などについては、以下をご覧ください。
入学時期
- 8月（1学期：8月～12月 / 2学期：8月～翌年5月）
- 1月（1学期：1月～5月 / 2学期：1月～12月）
授業料（※2024年時点）
US$18,470～$24,627
ハウジング
生レジデンス（ダブルルーム、共有バスルーム）
キャンパス内で生活することで、留学生は寮でローカル学生と交流する機会が得られます。学生レジデンスでは、学生間の交流のため教育、社交、レクリエーションに関するプログラムを企画しており簡単に友人を作ることができるでしょう。コンピュータラボ、自習エリア、Wi-Fi、近くのフィットネスセンターやランドリーセンターなどの施設も利用可能です。
イリノイ州立大学院へのパスウェイ進学をご検討中ならiae留学ネットにご相談ください
イリノイ州立大学での各種パスウェイプログラムは「INTO Higher Education」で提供されています。落ち着いた郊外のキャンパスで学べる同大学は留学生に対する受け入れも柔軟なのでご安心ください。
海外大学留学は高いハードルがあるように思えますが、語学力、成績が少し足りない留学生のための道、パスウェイがあります。
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