語学留学でもない、ワーキングホリデーでもない「海外インターンシップ」という留学形態をご存知でしょうか?
最近では日本の企業も、学生とのミスマッチを避けるため、在学中に就労体験をするインターンシップ制度の導入が増えて来ています。
これは、これまでの日本の「雇用形態=一括採用」の反省から生まれた制度かもしれません。
日本の大学と海外の大学
日本では主に文系分野になりますが、大学時代の専攻分野と就職後の職種に密接な関係がありません。4月に新卒として入社し、会社が人材育成をしていくことで社会人としてのスキルを身に着けていくのですが、同時に「この仕事、自分には合わない!」なんてことが起こることも多々あるわけです。
逆に、海外では大学時代の専攻分野と職業が直結しています。大学に入る前に、または、大学1~2年次に将来のキャリアを考えて専攻分野を選択します。雇用する側も即戦力となるような学生を採用しますから、海外の大学には在学中のインターンシップや教育実習がカリキュラムに組み込まれていることが多くあります。
私はアメリかの大学院に留学しましたが、必修科目として教育実習(Practicum=プラクティカムと呼ばれています)を週12時間、企業などで行いました。
最初は電話取りから始まりましたが、自分以外は全員がネイティブという環境で、それはそれは鍛えられました!座学も良いのですが、実社会で英語を使うことで語学力もアップし、度胸も付く、そんなプログラムが海外インターンシッププログラムなのです。
大学生の一年留学、社会人のキャリア留学にオススメのインターンシップ留学やボランティア留学のプログラムを、少しだけご紹介しましょう。
語学留学+インターンシップ
Embassy English
Embassy Englishのアメリカ6校ではEnglish in Actionという企業研修があります。英語コース受講中またはコース修了後に4週間~8週間の企業研修を行うものです。
一定の英語力が求められますので、事前に英語コースを履修することも可能です。企業研修先は、放送局、マーケティングリサーチ、アプリ開発、非営利組織、新聞、法律事務所など多岐に亘っています。
エクステンションプログラム+インターンシップ
カリフォルニア大学エクステンション
ビジネスや英語教授法、ホスピタリティマネジメントなどのプログラムになります。カリフォルニア大学のバークレー校(UCB)、ロサンゼルス校(UCLA)、アーバイン校(UCI)、リバーサイド校(UCR)、サンディエゴ校(UCSD)などで開講されています。
多くが大学卒業資格や就業経験を求める大学院レベルのプログラムですが、サンディエゴ校には在学中の大学生を対象としたプログラムも提供されています。カリキュラムの一環としてインターンシップを履修できますので、期間も3ヶ月程度になります。
ビジネスプログラム修了後の履修となりますので、ビジネスを英語で学び、さらに実践的な体験もでき、卒業生の中には現地での就職に結びつけた学生もいます。企業研修先は、保険会社、銀行、放送局、ホテル、貿易、旅行会社などビジネスプログラムで学んだ専攻分野に関連した企業でのインターンシップが可能です
iae留学ネットオリジナル有給インターンシップ
ELC Sydney
シドニーの老舗語学学校ELCシドニーは南半球のベストスクールを決めるSTM Star Language School Southern Hemishpereにおいて2007年から6年間の間に5回の最優秀語学学校を受賞しています。この5回の受賞でさらに「スーパースター」と呼ばれる最高峰の賞も受賞しています。
大学の学位はもちろん、英語教授法(TESOL)の資格も有しているベテランの講師陣、世界35ヵ国以上の国々から留学生が集まり国際色豊かな環境、多彩な種類のアクティビティなど、シドニーへの留学をお考えの方には一押しの学校と言えるでしょう。
また、ELCシドニーはワーキングホリデービザで留学する方、プロフェッショナルインターンシップを希望する方向けの「ワークプログラム」も充実しています。SWAPと呼ばれる就職サポートプログラム(無料)では仕事がスムーズに見つかるよう、履歴書の書き方や面接の方法などをサポートしています。
iae留学ネットとELC Sydneyが作るオリジナルの「ホスピタリティー有給インターンシッププログラム」をご紹介します。
2020の東京オリンピックまで早3年。ホテルなどの建設なども望まれるところですが、ホスピタリティー業界での経験を積み、帰国後の就職に活かすことができるプログラムです。
12週間は語学研修(一般英語+ホスピタリティー英語)、4週間の接客・マナー実践型トレーニング、引き続き26週間の有給インターンシップで構成されています。有給インターンシップは飲食やハウスキーピングなどホスピタリティー業界全般でのポジション、時給$16~$19、オーストラリア全州で可能です。
このプログラムはワーキングホリデービザ限定ですが、ワーキングホリデービザの対象も30歳までから35歳まで引き上げられましたので、社会人の方にも朗報です。
インターンシップ留学・ボランティア留学セミナー
iae留学ネットでは上記以外のプログラムも多数ご紹介しております。
詳しくは2017年4月15日(土)の「インターンシップ・ボランティア留学セミナー」にご参加ください。
お一人お一人のニーズに合わせて、ピッタリの留学プランをご紹介します!
インターンシップ・ボランティア留学セミナー
日程:2017年4月15日(土)午前11時~(受付:午前10時50分)
場所:iae留学ネットオフィス »アクセスマップ
参加費:無料このセミナーは終了しました
セミナーについてよくある質問
Q1: インターンシッププログラムはどのようにすればできますか?
A1: インターンシップをするためには英語力が必要です。語学学校が、一定条件をクリアした学生を対象に、インターンシップができる企業をアレンジする「語学+インターンシップ」コースを提供していますので、このプログラムを利用すれば無理なくインターンシップができます。
Q2: 必要な英語力はどの程度が必要ですか?
A2: インターンシップでは、ネイティブの人と働くことになりますので、高いレベルの語学力が求められます。語学学校では、インターンシップに必要なビジネス英語を学ぶことができますので、事前に英語コースを受講することをお勧めします。TOEICであれば、最低でも600点以上は必要でしょう。
Q3: インターンシップの期間はどのくらいですか?
A3: 語学+インターンシッププログラムでは一定の英語力の到達すれば2か月から受講することが可能です。エクステンションプログラムのようにカリキュラムとしてのインターンシッププログラムの場合は3~4ヶ月程度になります。ビザの種類、国によっても期間は異なりますので、カウンセラーにご相談ください。
Q4: どんな企業で働けますか?
A4: 学校が地元企業と提携してインターンシップ先を確保しています。学生の希望や経験、企業の需要により紹介する会社は様々です。研修先としては、ホテル、旅行会社、量販店、IT企業、貿易会社などです。
Q5: インターンシップは有給ですか?
A5: 語学学校によるインターンシップは無給タイプが一般的です。有給タイプのものもありますが、これは企業が即戦力として受け入れるため職歴やスキル、高い英語力が求められます。
道具としての英語力は実践的に使用することで磨かれます。インターンシップで現地社会で通用する語学力とビジネス感覚を身につけましょう。
服部 智恵子
JAOS認定留学カウンセラー