2015年5月から2016年4月まで、ワーキングホリデーでアイルランドのダブリンに滞在をしていました。語学学校の様子や、実際に経験した家探し、仕事探しなどの体験をご紹介します。

語学学校での生活

最初の3ヶ月は、ダブリン中心部にある、比較的大規模な語学学校に通っていました。クラスの人数は毎週変動しますが、8〜12名程度でした。

この学校は国籍のバランスが非常に良く、私のクラスは、日本、韓国、リビア、ブラジル、メキシコ、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、スイスなど、どこかの地域に偏ることなく、バランスは非常に良かったと思います。

授業の進め方は、先生によって全く異なります。テキストに沿って進める先生もいれば、人気の映画や曲を用いてオリジナルの授業をしてくれる先生もいました。

ここで一つ感じたのは、やはりアジア人は、他の国の生徒に比べて積極性に欠けているということです。もちろん自分自身も含めてですが、授業中は特にヨーロッパ人の生徒がどんどん質問や発言をしていました。

しかし、その彼らの英語をじっくり聞いてみると、文法は正直めちゃくちゃなのです。それでももちろんみんなには伝わりますし、会話は成立しています。よく「間違いを恐れず積極的に発言するべき」と言いますが、その時やっと、自分もその重要性を理解することができました。

ダブリンでの家探し

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最初の1ヶ月間はホームステイをしていましたが、その後は自分で住む家を探し、シエアハウスに引っ越しました。

ただこの家探しが、予想以上に難航したのです。渡航前から色々と情報収集はしており、ダブリンでの家探しは大変だということは承知していましたが、実際に探し始めてみると、物件数に対して、家を探している人の数が極端に多いということに気づかされました。

ほとんどの人は、インターネットやFacebookを使って物件を探し、気に入った物件があれば、直接連絡を入れ、内見をさせてもらった後、双方が合意をすれば契約成立となります。ただ、この内見に行かせてもらえるまでが一苦労なのです。

一つの物件に対する応募者が非常に多く、メールを送っても返信が来ないということはしょっちゅうあり、やっと内見の予約が取れたと思っても、当日になって急に「もう住む人が決まってしまったの、ごめんなさい。」と言った連絡が入ったりします。

こればっかりはタイミングと運次第というところもありますが、短期間で家を見つけるコツとしては、連絡を入れる際のメールの文章では、自分をとにかくアピールすることです。これから一緒に生活をする人を決めるわけですから、その人の人間性は非常に重要視されます。

また、できるだけ多くの物件に連絡を入れることです。あまり数を絞ってしまうと、先に述べたように急に断られてしまった場合、また一から探さなければならなくなってしまします。そういったときのことを考え、保険はたくさん用意していた方が無難です。

ダブリンでの仕事探し

ダブリンで生活をする上で、家探しと並んでみんなが苦労するのが、仕事探しです。アイルランド人でさえ苦労する程です。アイルランドでは、日本人の需要はそこまで高くないので、アイルランド人、または高い英語力を持つ外国人と、同じ土俵で戦わなければなりません。

ただ、これも家探しと同様に、タイミングと運が一番重要だと感じました。何十件とCV(履歴書)を配り歩いても見つからない人もいれば、英語力はそこまで高くないものの、ほんの数件配っただけで、あっという間に仕事をゲットしてしまう人もいました。

私はどちらかというと難航したタイプでしたが、諦めかけていた時、最後に入ったお店がちょうどスタッフの募集をしており、そこから話がトントン拍子に進み、無事に仕事をゲットすることができました。

また、アイルランドはコネ社会ですので、友人や知り合いを頼るという手も有効かと思います。常に周りに、自分は今仕事を探しているということをアピールすることで、思いもよらぬところから、おいしい話が舞い込んでくるかもしれません。

アイルランド留学の個人的まとめ

このように、アイルランドでのワーキングホリデーは、家探しや仕事探しにおいては、苦労する面が出てくるかもしれません。しかし、メリットもたくさんあります。

まず、ダブリン空港からLCCで安くヨーロッパ各国へ行くことができるので、旅行好きの人にはもってこいの場所です。ダブリンの語学学校には、ヨーロッパの生徒が比較的多いので、そこで仲良くなった友達を訪れに、よくヨーロッパ各国へ旅行に行きました。

また、ダブリンは首都ではありますが、非常にこじんまりとした街です。ダブリンから少し離れると、美しい自然が広がる、とても素敵な街がたくさんあります。大都会の華やかな生活ではなく、ゆっくりと、のんびりした生活をしたい人にはぴったりの場所です。