海外と日本の違い、おもてなしの心について
海外からの観光客が日本のホテルや旅館に宿泊して、おもてなしの心に感動するという話、これはまさに日本ならではのホスピタリティで、海外からわざわざ来てくれた顧客に出来る限りのことをしてあげたい、日本の文化に触れてもらえるよう色んな事を準備してくれるためです。
なぜ日本のおもてなしの心が海外で評価が高いのか、それは海外の一般的なホテルではそこまで質の高いホスピタリティマインドを持つ従業員がいないため。
ですが、4つ星・5つ星ホテルになれば話は別です。
いわゆる世界の一流ホテルで働く従業員の多くは質の高いホスピタリティ教育を受けているため、宿泊客の期待値を大きく上回り、滞在中に印象深い思い出が出来たり、感動をすることになります。
ひとつ、具体的な例を挙げてみます。
とあるホテルにあなたが宿泊したとします。
ビジネスで何度か利用するホテルでチェックインをする際、フロントスタッフがあなたの顔を見るなり名前を呼んでくれたら、どう感じますか?
一般的には名前が分からないので質問されて答えるか、パスポートなどを渡して名前を確認しますが、伝えた覚えのない名前で対応してもらえることは、ある種の特別扱いなわけですから、嬉しいものですよね。
簡単なことではないかもしれませんが、できるだけ顧客の顔と名前を覚えること、これはサービスではなくホスピタリティマインド、相手が喜ぶことを自己的に行うもの、です。
お金のために提供するサービスと、顧客のことを本当に考え、次に何を求めていて、どういうことを提供すると喜んでもらえるかを深く考えるホスピタリティマインドに基づく行動では天と地ほどの差があるといっても過言ではありません。
AIの技術が進んでもホスピタリティに関する業界は残る
進歩を続けるAIはこれから未来に向かって人間の仕事を少しずつ、着実に奪っていくと言われています。
決められたことを効率よく処理でき、人件費という企業にとって大きな負担となる費用が削減できるのであれば、人間による作業・業務は必要ありません。
ですが、ホスピタリティという人が人のために何かを考え行動することはコンピューター技術がいくら進んでもとって代わることができないものです。
人と触れ、人と関わる仕事がしたいと思うあなたにとって、ホスピタリティを学ぶことは非常に価値のあるものと言えます。