私はフランスでのワーキングホリデーを1年間その後、学生ビザで2年間の留学生活を体験しました。2年間の留学生活は楽しいことばかりではなかったですが、自分の人生で一番勉強したと言える貴重な体験でした。

私がフランス行きを決めた理由、学校生活についてご紹介したいと思います。

フランス行きのきっかけ

フランス行きのきっかけ

なぜフランス留学に行くことにしたのか。私は、これまで全くフランスに縁もゆかりもない生活をしていましたが、イギリスへ行った際に、たまたま友人に強引に説得されて行ったパリ旅行で、完全に恋に落ちてしまいました!あまりに美しい街並みと壮大な文化の街。

イギリスにいた頃には、フランスでもパリなら英語が通じるだろう、とたかを括っていたのですが、いざパリに住み始めてみると、フランス語でないと交渉に応じて下れない場面が多々ありました。悔しい思いの中、必ずフランス語を習得しようと心に決めて始まったこの留学です。

学校

ワーホリ時代は、完全にフランス語知識がゼロだったので、語学学校に通っていました。しかし、語学学校で多少のレベルに上がった時、それ以上伸ばすには、フランス語の仕組み・文法を真剣に学ばなければいけないと思い、留学はパリのソルボンヌ大学付属の語学コースに進学しました。

こちらは12週間1タームで、中級のクラスからのスタートとなりました。クラスは約20人で、アジア人が数人、日本人が私以外にもう一人、主にヨーロッパやアメリカ人の多いクラスでした。先生はソルボンヌ大学の付属ということもあり、非常に経験豊富で、素晴らしい先生でした。

フランス語はラテン語から派生しているものであるので、アジア人はレベルアップに時間がかかること、最低でも2年間はかかると仰られていました。そんなにかかるのか、とかなり絶望した事を覚えていますが、先生の予言通りある程度話せるようになるまでに、きっかり2年かかりました。

文法のクラスが毎日2時間、週おきに発音のクラスが1時間あります。この発音のクラスは国によって発音のくせがあるので、日本人の多いクラスに入っていました。

発音のクラスの教室は録音機器のある部屋で、ヘッドホンで聞き、自分で発音したもの録音して聞いたり、先生に直接直してもらったりと文法のクラスとはまた違った指導方法でした。先生は発音指導のプロで、このクラスに入っていなければ自分の発音がフランスでは通じてなかったと思うぐらい、徹底的に直して頂きました。

文法のクラスでは、日本のような授業スタイルで文法を学ぶ時と、フランス語の詩や物語を読んでディスカッションする時間がありました。ちなみにこのディスカッションの時間は、詩や物語を読むだけでも大変なのに、そこからさらに作者は何を言いたいのかを議論する、文化の時間でもありました。事前に予習をするのですが、中級レベルでヴィクトル・ユゴーを読むだけでも、かなり辛い思いをしました。

精一杯予習をしても、他の生徒はそれ以上の意見を持っていてレベルの差を感じ、テスト前には本当に泣きながら文献を読んでいました。

ターム末には大きなテストがあり、次のレベルに進級できるかどうかが決まります。この試験に向けて生徒みんなが全力で勉強するので、大変ですがテスト後の達成感はなんとも言えないものがありました。

この学校を1年間に3タームとり、結局2年間しっかり勉強しました。フランス語が話せるようになったと思えるのはもちろんですが、ライティングができるようになったのはこの学校にして本当に良かったと思います。フランスは契約書や手書きレターなど、伝統的なところがまだ残っているので、フランス語が書けるというのは大きなメリットになりました。

アパート・アルバイトについて

アパート・アルバイトについて

フランスの学生ビザの場合、年間964時間以内の就労が認められています。週ではだいたい20時間以内くらいです。フランスの最低賃金は約9,5ユーロ。すごくたくさん稼げるわけではないですが、学生でも働けます。

主にベビーシッターや飲食店(日本食レストラン)、パン屋さんなどで働いている学生が多かったです。私もパン屋でアルバイトをしていましたが、テスト前などは調整してうまく休ませてもらっていました。

パリの学生用のアパートは主に、現地クラシファイドサイトで探すことが多かったです。どこかの家族の一部屋を借りている子もいれば、少し郊外のアパートを友人とシェアをして借りている子もいました。

私はアパートを友人とシェアをしていましたが、パリの端の方だった為、学校までは40分ほどかかっていました。パリはグレーブといって、よくストライキが起こったり、地下鉄はスリが出たりなど、交通機関の環境はあまり良くないですが、しっかりと安全対策をしていれば、かなり細かく地下鉄が通っているので、非常に便利です。

パリ留学まとめ

このフランス生活は、勢いだけで行ってしまって、語学に本当に苦労しましたが、その分悔しさをバネにすることができたと思っています。

留学前に準備万全にすることも大事ですが、思いっきって行ってしまうのもありだと思います。フランス語はもちろんですが、柔軟性と交渉力が身に付き、人生が180度変わった留学となりました。