皆さん「リベラルアーツ」をご存じですか?リベラルアーツ教育を各学部内で採用する(教養学部や国際教養学部など)で大学自体は日本を含む多くの国にありますが、大学自体が「リベラルアーツ大学」となるとアメリカならでは、のイメージです。
昨今はキャリア教育の重要性が叫ばれているものの、それと相反するわけではなく、別のキャリア形成へのアプローチとなるのがリベラルアーツ教育であると言えるでしょう。
今回のコラムでは、アメリカ・そしてニューヨークでのキャリアに進みたい方に勧めたい、ニュージャージー州マディソンに位置する「Drew University(ドリュー大学)」についてお伝えしていきます!
そもそも「リベラルアーツ教育」とは?
キャリア教育が特定の職業や業界に直結する知識や技術を実践的に学ぶものを指すのに対し、リベラルアーツ教育(Liberal Arts)では、人文科学、自然科学、社会科学、芸術など、幅広い分野を学び幅広い教養・知識と柔軟な思考力を育成します。
さらに分析力、批判的思考、コミュニケーションスキル、問題解決能力など、特定の、ではなくどの職種・業種でも役立つ基礎的なスキル修得を重視します。
このように多様な分野に関わることが自己理解・自己発見に繋がり、自分が将来進むべきキャリアを見出すことに役立つでしょう。
アメリカ「リベラルアーツ大学」の特徴
一般的にはその多くが私立の四年制大学で、中には教会が支援母体の大学もあります。都市部よりも郊外の小規模大学(学生数2,000~4,000人)で、全寮制という場合が多いです。教授陣は自己の研究よりも教えることに注力し、また個々の学生ケアが行き届いています。
また学生サービスやケアに行き届いた私立大学ですので学費は高額となりがちですが、州立大学よりはスカラーシップオファーが充実。
リベラルアーツ大学は、専門性と汎用性をバランスよく育む教育モデルを採用しているので<自己探求や幅広い学びを重視する学生>に適していると言えるでしょう。
1. 幅広い教養教育
リベラルアーツ大学では、学生は専攻に関わらず、人文科学、自然科学、社会学、芸術など幅広い分野の科目を履修し幅広い知識と柔軟な思考力を養うことができます。
2. 批判的思考力と問題解決能力の育成
急速に変化する現代社会に適応するために必要な、多様な視点から物事を考え、分析するスキルを身に付けることができます。
3. 少人数制教育
多くのリベラルアーツ大学は少人数クラスを特徴とし、学生と教授の距離が近いです。学生はきめ細やかな指導や個別のサポートを得やすくなります。
4. コミュニケーションスキルの向上
少人数制クラス内でディスカッションやプレゼンテーションが頻繁に行われコミュニケーションスキルの上達をはかれます。ビジネスだけでなく人生でも役立つでしょう。
5. 柔軟な専攻選択
入学時に専攻を決める必要がなく複数の分野を試しながら、自身の興味や適性を見出すことができます。ダブルメジャーやマイナー(副専攻)の選択肢も豊富です。
6. リーダーシップ性の育成
リベラルアーツ教育を通じて学生は自主性やリーダーシップを育む環境が与えられます。またクラブ活動やプロジェクトを興して主体的に行動する機会が多くあります。
7. 国際的な視野
多くのリベラルアーツ大学は海外や異文化体験といったプログラムを充実させており、学生はグローバルな視点を養うことができます。
8. キャリアの柔軟性
専門知識だけでなく、汎用的なスキルを養えるため、卒業後のキャリアについて多様な分野での選択肢が広がるでしょう。
9. 生涯学習の基盤
リベラルアーツ教育は、学び続ける力を育成します。これは卒業後の人生の中でキャリアやライフステージが変化しても柔軟に適応する助けになるはずです。
10. 緊密なコミュニティ
キャンパスが比較的小規模であることが多く、学生同士や教授との強い結びつきが形成されやすいです。これにより、充実した大学生活を送ることができます。
ニューヨークに最も近いリベラルアーツ大学「Drew University」(ドリュー大学)
続いてここからはドリュー大学のポイントと可能な進路について紹介してきます。
キャンパスロケーション
1867年創立のドリュー大学(Drew University)は、186エーカーの森林に囲まれた美しいキャンパスを持つリベラルアーツ大学。学生数はわずか3,000人の小規模大学でそのうち留学生は12%とその比率は高めです。
キャンパスがあるのはニューヨーク州の隣、ニュージャージー州のマディソン(Madison)。
州は違いますがマンハッタンに電車で約50分でアクセスできる好立地。マディソン自体は人口16,500人の「全米で最も安全な町100選」に選ばれており、マディソンがあるMorris州も「全米で最も平均世帯収入が高いエリアTop10」にも選ばれています。
ドリュー大学に留学するべき10のポイント
- リベラルアーツ大学として少人数制クラスを採用
1クラス20~30人 - 約50%の学生はダブルメジャーで卒業
専攻分野の選択に柔軟性がある - コロンビア大学(Columbia University)とのダブルディグリー・コースあり
つまりコロンビア大学の学士号も同時に取得、専攻はEngineering - ニューヨーク大学(NYU)とのダブルディグリー・コースあり
専攻はCybersecurtity - Student Faculty Ratio「学生:教員比率」は 9:1
一般的な州立大学だと20:1 - Harvard, Princeton, MITなど名門大学の博士号を有する教授陣による講義
教員の94%は専門分野での最高学位を取得 - 大学院修士課程コースではインターンシップを保証
ニューヨーク・マンハッタンなどでの求人機会が期待 - ニューヨークでのキャリア&インターンシップのチャンスが大きい
アメリカ大学進学先は自分が目指す業種・職種の機会が多い地域から選びべき - 「New York Semesters」
Wall Street、Comtemporary Art、Communication & Media、New York Teatre、United Nationsなど自分の希望する分野での、ドリュー大学キャンパスを超えたニューヨークでのネットワーキングと各実社会での就学機会(※※申込審査要件あり) - 特に人気の「Semester on Wall Street」
毎年春学期(1~5月)の火曜日・木曜日に開催し、8単位を取得可。アメリカ(世界)の経済及び金融市場の中心地であるニューヨーク市でニューヨーク証券取引所、JP モルガン、ブルームバーグ、ニューヨーク連邦準備銀行などへの訪問を通じて、実地で経済学を学ぶ。小規模な環境でウォール街の有力者たちと定期的に交流する機会があり、学生は経済理論と金融理論を実践する方法についての理解を深めることができる
ドリュー大学(Drew University)の様子を動画で見てみる
ドリュー大学(Drew University)留学&進学への5つのプログラム
プログラム1:休学留学に「Study Abroad with English」
ドリュー大学への学部体験留学ができるプログラム。学位取得のための就学でなくても単位取得は可能で、少人数制によるリベラルアーツ教育を体験することができます。
構成はPart 1=アカデミック英語クラスのみ、Part 2=英語教科+学部教科と2つの行程に分かれており、パート2であればドリュー大学の正規単位を取得することができます。
1学期間(約4ヶ月)から2学期間 (9ヵ月)の受講が可能で、受講生はドリュー大学の学生証が与えられ、国内の学生と同じく各キャンパス施設や学生寮が利用できます。もちろん大学のクラブや同好会活動参加できます。
2025年春学期 | 1月14日~5月5日 |
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2025年秋学期 | 8月17日~12月5日(未定) |
出願英語要件 |
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大学成績GPA | 2.5/4段階~ |
授業料(※2024年) | US$24,430~ |
プログラム2:由緒ある校舎で語学留学「Academic English」
先ほどのStudy Abroad with Englishのパート1にあたるアカデミック英語コースで、こちらのプログラムのみを1学期間から受講することも出来ます。
ドリュー大学内にある1894年(明治27年、日清戦争開戦)に建てられたビクトリア様式のマンションタイプの校舎、Tilghman Houseで学ぶことが出来ます。
2025年スケジュール |
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授業料(※2024年) | US$7,419/学期 |
プログラム3:大学学士課程への進学パスウェイ「International Year One」
ドリュー大学(Drew University)への直接入学への要件を満たしていない方、大学で付いていくためのアカデミックな学力が不足している方向けに用意された進学準備プログラムです。Drew Universityドリュー大学の当プログラムは2年間(4学期)となります。
プログラム内では専攻分野の基礎科目の履修と並行して、アカデミック英語やスタディスキル修得のためのクラス受講も行います。各専攻は次の通りです:
- Business(ビジネス)
- Computer Science(コンピュータサイエンス)
- Genaral(一般)
- Media and Communications(メディア&コミュニケーション)
- Natural Sciences(自然科学)
- Pre Engineering(エンジニアリング入門)
- The Arts(アート)
2025年スケジュール | 秋学期:8月17日~12月12日 春学期:2026年1月14日~5月13日 |
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出願要件/最終学歴GPA | 2.5/4段階~ |
出願英語要件 |
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授業料(※2024年) | US$48,860 |
プログラム4:大学編入パスウェイ「Undergraduate Transfer Program」
すでに移行可能な24単位分を取得している大学生に。リベラルアーツのドリュー大学(Drew University)への編入学準備プログラムです。直接入学への要件を満たしていない方、大学で付いていくためのアカデミックな学力が不足している方向けに最適。
プログラム内では専攻分野の科目の履修と並行して、アカデミック英語やスタディスキル修得のためのクラス受講も行います。編入が保証されている各専攻プログラムの一例は次の通りです:
- Anthropology(人類学)
- Art(アート)
- Business(ビジネス)
- Communications(コミュニケーション)
- Computer Science(コンピュータサイエンス)
- International Relations(国際関係学)
- Psychology(心理学)
- Theatre Arts(シアターアート)
- Women's and Gender Studies(女性学・ジェンダー学)
2025年スケジュール | 秋学期:8月17日~12月12日 春学期:2026年1月14日~5月13日 |
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出願要件/最終学歴GPA | 2.5/4段階~ |
大学取得単位数 | 24以上 |
出願英語要件 |
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授業料(※2024年) | US$48,860 |
プログラム5:大学院進学パスウェイ「Graduate Pathway」
ドリュー大学(Drew University)大学院への直接入学への要件を満たしていない方、大学院で必要なアカデミック学力リサーチ力が不足している方向けに用意された進学準備プログラムです。
プログラム内では専攻分野の基礎科目の履修と並行して、アカデミック英語やリサーチスキル修得のためのクラス受講も行います。各専攻は次の通りです:
- Data Science(データサイエンス)
- Education(教育)
- Finance(ファイナンス)
2025年スケジュール | 夏学期:5月21日~8月8日 秋学期:8月中旬~12月上旬 春学期:2026年1月14日~5月13日 |
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出願要件/最終学歴GPA | 2.5/4段階~ |
出願英語要件 |
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授業料(※2024年) | US$36,680 |
ドリュー大学(Drew University)では2024年現在なら奨学金オファー含め安価な進学プランも可!進学・留学をご検討中ならiae留学ネットにご相談ください
大学進学、大学編入、大学院進学、休学留学、語学留学と幅広い留学プランに対応できる、貴重なリベラルアーツ大学、ドリュー大学でのプログラムは「INTO Higher Education」との共同で提供されています。
美しい緑に囲まれた穏やかなキャンパス環境を持つ同大学は留学生に対する受け入れも柔軟なのでご安心ください。
なお現在Drew Universityでは$18,000(約270万円)の奨学金オファーがされています。それに加えてキャンパス内のアルバイト収入(年$2,000)、学内のリサーチプログラム(年$3,500相当)など、学生が出来るだけのことをして頂くと、元々$47,000/年を見込む必要がある年間学費を$23,500(約350万円)まで下げるチャンスもあります。皆様の条件が当てはまるかは一度お問合せ下さい。
海外大学留学は高いハードルがあるように思えますが、語学力、成績が少し足りない留学生のための道、パスウェイがあります。
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