イギリス留学体験談、現地で実際に感じた日本とのリアルな差

私は2016年9月から2017年6月まで、イギリスのヨークシャー州にあるヨークという町の大学に交換留学生として留学していました。

イギリス留学中に実際に感じたこと、日本との違いについて私の体験談として紹介します。

これからイギリス留学をご検討しているあなたのお役に立てば幸いです。

イギリス留学の授業の様子、ここが日本とは違う!

語学留学ではなく普通のイギリスの大学に入ったので同じ授業を受けていた生徒たちは少数の留学生を除けば全てイギリス人でした。

初めはイギリス英語に全く耳が慣れておらず、周りが話しているのが英語だとは思えないぐらいに聞き取ることができませんでした。

先生の話していることはわかりやすく、問題なく聞き取ることができたのですが、生徒の話していることは時間が経っても聞き取ることは困難でした。

イギリスの生徒たちは全体的に声が小さくとても早口で一気に話し出すので、それに慣れるのはかなり時間がかかりました。

私は、言語学とクリエイティブライティングの授業をメインに受講していました。

日本の大学と異なる所は、1つの授業に3つほど種類が有る所です。

1つは大人数で授業を聞くもので、2つ目は少人数での授業、そして最後がワークショップと呼ばれ、書いてきた課題などを周りの生徒たちと共有して力を伸ばすというものです。

時間は授業によってまちまちで、60分のものもあれば3時間続けて行われるものもあります。

人数も同じで、ごく少数で行われるものから100人ほどの大人数で行われるものもあります。

こういった授業の違いもありますが、授業のスタイルにも日本のものと異なる所が見受けられました。

それは、課題の量もそうですが、授業に向かう生徒一人一人の意識の差です。

日本では先生がレジュメなどを配ってみんな揃って授業を始める形式がほとんどですが、イギリスでは授業が始まる前に各生徒はパソコンを通じて授業の内容を把握し、授業で使う教科書を図書館で借りるか電子書籍を使ってあらかじめ読んで予習をしてこなければ授業にはついていけません。

先生はあまりそのことについては触れないのですが生徒たちはそれを当たり前のように毎授業行い、確実に授業に備えてきていました。

遅刻したり、授業中に居眠りしたりする生徒も少なく、皆進んで自分から発言をしたりと、日本人の大学生とはまるっきり学ぶ姿勢が違うのだなと感心させられました。

思ってたのと違う、英国紳士の特徴

我々日本人は、イギリス人と聞けば「紳士」というイメージを持ってしまいがちかと思いますが、実際はそこまで紳士という感じではありませんでした。

ですが、車を運転している人は歩行者に進んで道を譲ったり、建物に入るときに前後に誰かがいれば必ずドアを持って待っていてくれたりと、そこはかとなく紳士的でした。

一番驚いたのは、スーパーやレストランの店員がかなり自由でフランクだということでした。

人の多いスーパーのレジ打ちの人はずっと椅子に座って楽な姿勢で接客を続けていますし、口調も友達と話すような感じで接してきます。

髪型やタトゥーなども自由で仕事をこなしていれば何も問題はないので、こういったところは日本人も見習うべきだなと感じました。

また、LGBTやヴィーガン、ベジタリアンの人の割合が日本よりも多く、それに対する理解も大きかったです。

ヨークという町の様子

私の滞在していたヨークという町はこじんまりした町で、高齢者の方が多いので比較的治安も良く物価も高くはありませんでした。

中心街には日本でもなじみのあるマクドナルドやスターバックス、ZARAやH&Mなどもあり、こういった店は日本のものとほとんど同じ価格帯で買い物ができました。

また街にはパブやレストランが多く、カラオケなどの娯楽施設はほとんどありませんでした。

レストランは比較的どれも値段が高く、昼食でも大体1000円ほどはかかり、値段の割にあまりおいしくはありません。

町の中には、ハリーポッターのモデルになった通りもあり、休みになれば観光客で一杯になっていました。

果物や野菜を安く買うことができる市場も毎日開かれており、小さな町ながらもなんでも揃えることができました。

田舎なので景色も綺麗で、川沿いなどには大きな鴨や白鳥などが優雅に泳いでいました。

イギリス留学私のまとめ

前述の通り、町や人は素晴らしいものでしたが学校での授業はかなりしんどかったです。出される課題も毎回量が多く、沢山のリサーチを必要とするのであまり自分の時間は取れませんでした。

ですが、休暇の時期にはヨーロッパの国々を色々周ることができ、10ヶ月の間とても貴重な体験をすることができました。

イギリス留学を終えて振り返ってみれば、私の人生で最も有意義な時間を過ごせた期間だと感じました。