2016年9月〜2017年8月までの約1年間、ドイツの北西部に位置する小さな街「ビーレフェルト」へ留学していました。留学開始直後のドイツ語力はA2と判定された私が、帰国後ゲーテ試験C1取得できるほどになるまでになった充実した留学生活についてお話します。
ドイツ留学を決意した理由
私は国立大学でドイツ語を専門に勉強しています。1,2年次には集中的に語学としてのドイツ語を勉強します。多くの先輩方の留学体験談を日常的に聞ける環境の中で、私の留学に対する関心は増す一方でした。
そんな先輩方には留学を後悔している人が実際に1人もおらず、私の知らない世界をたくさん知っている目を輝かせてドイツについて話す姿こそ、ドイツ留学を決意した1番の理由でした。
ビーレフェルト大学
語学のみでなく、学術的知識も深めたいという理由から大学間留学を選び、その中でもビーレフェルト大学へ入りました。印象的な体験談を以下書いていこうと思います。
留学生への手厚いサポート
ビーレフェルト大学のインターナショナルオフィスは、留学生に対して幅広くサポートを提供してくれました。
特に印象的だったのは、ほとんど毎週末に開催されたエクスカーションです。近郊都市のハンブルク、ドレスデン、ライプツィヒに日帰りまたは宿泊旅行が格安にプランされていました。とても経済的に優しく、かつ引率があるので安心して、楽しい旅行をすることができました。
勉強に集中できる環境
ドイツの大学は、街中にキャンパスが散らばっており、大学と街の境界線が少ないことが多いのですが、ビーレフェルト大学は違いました。キャンパスは1つのみで、そのキャンパス周りは見渡す限り森でした。
静かな環境で、周りに大学以外特にない場所だったからこそ、現地の大学生とは大学内にてよく交流できましたし、勉学に向き合うこともできました。
特色ある授業
印象に残っている授業の一つには、メディア教育に関する授業があります。その授業では一人一つ学期中にウェブサイト・ブログ等何らかのメディアを立ち上げるのが大きな課題です。
この課題に対する小さなプロセス課題も設定されており、これら全ての提出・フィードバック・連絡等はインターネット上で行われます。そのため大学での教授による授業は学期中に3回しかありません。この授業自体が「メディア教育」を実践している、非常に興味深い授業でした。
このように、日本では見たことのない特色のある授業が多く、かつ現地の正規生と一緒に授業へ参加できたのは忘れられない貴重な思い出です。
充実したプライベート
プライベート時間は、よく友人とカフェに行ったり家でご飯を一緒に作っていました。また、大学に通うとゼメスターチケットという、核当セメスター内で有効な「州内無料チケット」を貰えます。
ビーレフェルト大学はNRW州に位置し、アーヘンやケルン、ミュンスター等有名都市へ鉄道を使えば無料で行けました。週末や休み期間にはこのチケットを使って色々な都市を訪れることができました。
留学して1番良かったと思うこと
留学する前は、海外で1年間住み勉強するなんてとても難しいことで、自分には無縁の世界だと思っていました。実際に1年間留学した今思うのは、「海外で生活するってそんなに難しいことでない」ということです。
言語・文化が違えど親切な人はいましたし、かけがえのない友だちもできました。発音の苦手さを恥じて話そうとしなかった私は、留学を通じて発音よりも伝える姿勢が大事だと学び、物怖じせずはきはき話せるようになりました。
今、大学卒業後の進路を考える私の頭の中には、確かに「海外へ行く」という選択肢があります。「留学を通じて、将来の選択肢が増えた」これが、私が留学して1番良かったと感じることです。
ドイツ留学まとめ
留学直後にドイツ語能力A2と判定された私が、帰国後直ぐのゲーテドイツ語能力資格試験でC1を取ることができたのは、紛れもなくこのドイツ留学、そしてビーレフェルト大学の環境のおかげです。
留学に行くかどうかさえ迷っていた私の背中を押してくれた、友人・先生方、そして両親には感謝の気持ちがやみません。