こんにちは!私は大学3年生の時に休学をし、中国の上海に1年間留学をしていましたユリカと申します。現地では中国語を中心に勉強していました。

英語圏に留学に行く人はとても多いですが、中国に留学に行く人は非常に少ないですよね。そのため、当時多くの不安を抱えながら中国に渡ったのを覚えています。

この記事を読んだ皆さんが少しでも中国留学についての情報を得ることができ、不安を拭ってくれれば幸いです。

そもそもなぜ「中国」なのか?

私が高校生だった頃、日中関係は特に冷え切っていました。その時、周りの大人たちは「中国人は嫌いだ」と口をそろえて言っていました。その時私は「中国について何も知らないのに失礼じゃないか!」と憤りを覚えました。

このことがきっかけで、「まずは自分が中国について詳しくなり、偏見の世の中をなくすんだ」と留学を決意しました。

中国留学で学べること

中国留学で学べること

私が1年間の中国留学を通して学んだことをお話しします。

中国語

中国語の力はぐっと上がり、帰国後HSK6級を取得するまでに成長しました。

来たばかりの頃、寮のトイレが開かなくなり出られなくなったことがありました。その時幸いにもスマホを手にしていたので寮のフロントに電話をかけましたが、中国語で伝えることができず結局ルームメイトが帰宅するまで半日閉じ込められたままでした。

今となっては笑い話ですが、この時に「もっと勉強を頑張らねば…」と決意したのは言うまでではありません。

中国の文化

生活方式、食生活、祭日の過ごし方などは、日本では体験できないことです。私は日本ではなかなか食べることのできない中国少数民族料理にはまり、毎日イスラム教民族が経営する料理屋に足を運びお店の店長と仲良くなりました。帰国の前日に店長がおごってくれた牛肉ラーメンの味は一生忘れません。

中国以外の文化

中国の大学には非常に多くの国から留学生が勉強しにきています。様々な文化圏、宗教、習慣、歴史観が入り混じった生活を送ったことは非常に貴重でした。もちろん彼らとも中国語でやりとりをします。

クラスでご飯会をやろうとなったとき、イスラム教の人は豚肉が食べられない、そしてお酒も飲めない、タイ仏教の子は牛肉が食べられない、また生ものを食べ慣れない国の人もいる、という状況の中食事内容にはかなり気を使ってレストランを選んだりしていました。

強い精神力

海外にいれば自分が予期しないことと何度も直面することになります。その度に精神が強くなりました。また広い世界を知れたことで、「こんな小さなことで悩むことないんだ」と思えるようになりました。

中国の生活は?

授業

中国では留学生を「本科生」と「語学生」という2つに分けます。本科生は大学入学試験を受け、4年間中国の大学で専門分野を学びます。語学生は半年~2年で中国語のみを学びます。おまけで文化や歴史の授業もとれます。

基本的に留学生は大学内の寮に入ります。ホームステイの文化はほとんどありません。慣れてきたら自分でアパートを借りる人もいますが、かなり少数派です。

食事

寮にキッチンがありますが、外に食べに行くことの方が多いです。1食15元(約250円)程です。また、宅配サービスも充実しており、ほとんどのお店で利用できます。ただ、宗教の関係で外の料理が気軽に食べれない人は自炊をしていました。

留学を迷っている人へ

中国留学を迷っている人へ

迷っている理由は何ですか?おそらく、ほとんどの悩みは解決できるものです。

金銭的問題

現在中国は多くの留学生を受け入れたいと考えており、政府関連の奨学金が多く用意されています。

また、留学先の大学でも必ず奨学金制度が用意されているはずです。「日本の大学のGPAが足りないから、奨学金はもらえない」と落ち込む前に、これらの奨学金を検討してみてください。

就職活動が心配

私は休学して留学に行ったため卒業が1年遅くなりましたが、ハンデは全くなく就活を終えることができました。就活時期にかぶって帰国した友人も多くいましたが、ほぼ全員が難なく就活を終えています。

今は留学に行っていた人用に夏募集があったりなど、チャンスがかなり増えていますので、心配をしないでください。

治安

中国でも大都市は富裕層や外国人が多く住んでおり、中心街は夜になってもバーやクラブが人で溢れています。また、留学生は学内の寮に住むことが多いため、学外に出ることも多くありません。

海外にいるということに変わりはないので、最低限のことを守る必要はありますが、敏感になりすぎることもありません。

中国留学まとめ

留学で得られることは、日本にいては絶対に得られるものではありません。あなたを踏みとどまらせているものはなんですか?

まずは、それを解決することから始めましょう!将来、みなさんが素敵な留学ライフを送られていることを心から願っております。