海外の国々で文化や言葉を学ぶ便利な制度、ワーキングホリデー。
オーストラリアはその中でもトップクラスの人気を誇る国。
具体的なプランや流れなども踏まえ、オーストラリアのワーキングホリデーに向けた準備の進め方を紹介していきます。
世界でも最高基準の労働賃金レベルを誇るオーストラリア、そこで働きながら語学も身に着けられたら言うことなしですね。
オーストラリアでのワーキングホリデー中に語学留学
オーストラリアの語学学校へ語学留学しながら働く、というのはオーストラリア・ワーキングホリデービザでの滞在方法で最も多いパターンと言えます。
オーストラリアに到着してすぐに語学学校に入学して英語力を身につけてから、仕事を探すパターンですが、もし英語力に自信がある方でしたら先に働いて資金を作り、そこから進学や資格取得などを目指す方も。
どちらにせよ、オーストラリアに限ったことではありませんがワーキングホリデー期間は1年しかありません。
しっかり事前に計画を立てて、英語の勉強も、遊びも、仕事も効率よくこなしていくのが大切です。
そこで、ワーキングホリデーの計画的な効率の良いプランの流れを5つのステップで解説したいと思います。
ワーキングホリデーSTEP1 今の自分の英語力を知っておこう
自分のことを知らないまま新しいチャレンジをするというのは、まあまあ無謀です。
まあちょっとカッコイイですが。ことワーキングホリデー留学に関しては背伸びせずに着実にやったほうが効率よく計画が進みます、このSTEP1が一番大事です。
語学学校では入学時にクラス分けのテスト(プレイメントテスト)があるので、留学が始まってからでも自分の英語レベルを確認することはできます。
しかしながら前回「短期間で計画的に効率よく英語を習得するのがベストだ」というお話をしたように、予め自分の英語レベルを把握しておくと、留学プランも立てやすくなります。
もっと言えば「最初でつまずくと、ずっとつまずいたまま」になってしまいます。
これは「ワーキングホリデー留学前にたっぷり英語の勉強をしておきましょう」ということではなく「留学前に自分の今を自分で理解しておきましょう」という意味です。
極端に言えば、そこそこの英語レベルがあるのに初心者クラスを選んでしまうと時間の無駄ですし、全く英語がわからないのにネイティブのクラスに入ったらパニックです。
こういった事態に陥らないように、事前にTOEICや英検を受けてみたり、オンラインで英語力診断してみたりしてみましょう。
オンラインのものなら無料のものも多数あります。
主なテストと英語レベル
IELTS | TOEIC | TOEFL | 英検 | |
---|---|---|---|---|
ネイティブ(Native Level) | 9.0 | - | 650~677 | - |
豪TAFE・大学卒業者(TAFE・Uni graduate) | 7.5~8.5 | 900~990 | 600~650 | 1級 |
6.5~7.5 | 800~900 | 550~600 | 準1級~1級 | |
上級者(Advance) | 6.0~6.5 | 750~800 | 550~570 | 準1級~1級 |
中上級(Upper Inter) | 5.5~6.0 | 700~750 | 525~550 | 準1級 |
中級(Intermediate) | 5.0~5.5 | 650~700 | 500~525 | 2級~準1級 |
4.5~5.0 | 550~650 | 460~500 | 2級~準1級 | |
初中級(Pre intermediate) | 4.0~4.5 | 450~550 | 420~460 | 準2級~2級 |
初級(Elementary) | 3.5~4.0 | 350~450 | 380~420 | 3級~準2級 |
2.5~3.5 | 200~350 | 350~380 | 4級~3級 | |
初心者(Beginner) | 1.0~2.5 | 0~200 | 310~350 | 5級 |
※この表はあくまでも参考目安です
オンラインでできる英語力診断
ワーキングホリデーSTEP2 ゴールの設定
自分の英語力を知り、ワーキングホリデーのスタートの設定はできました。
次はゴール(到達目標の英語レベル)の設定です。
考え方としては、英語テストのスコアを目標にするのではなく、身につけた英語をどのようなことに活かしたいかで考えていきましょう。
繰り返しますがワーキングホリデー期間はわずか1年です。
より具体的により明確な目標を設定することで、効率よく「ものになる」語学留学になります。
例えばこんな目標はどうでしょう?
世界中のネイティブな友人をたくさん作れる英語レベル
- 英語のみで生活していける英語レベル
- 日本の企業で求められる英語レベル
- 海外でアルバイトができる英語レベル
- 海外でネイティブ相手にビジネスができる英語レベル
- 海外へ進学したり、資格・専門分野を習得できる英語レベル
ワーキングホリデーSTEP3 語学学校とは何かを知る
自分のレベルを知り、ワーキングホリデー留学中のゴールも設定しました。
次は目標到達までの期間を具体的に考えていきます。
どれぐらいの時間を使えばいいか、そのためには日々何をすればいいか、それをするための準備は必要か、などなど明確な目的意識をもってプランを立てることで、効率的かつ緊張感を持った学習ができるようになります。
全てがそうとは限りませんが、語学学校はだいたい5段階のレベルがあり、1段階アップするには約10週間必要です。一番下の初心者クラスから一番上の上級者クラスに行くには、最低でも40週間(約10ヵ月)必要ということになりますね。
一番上のクラスをクリアすると「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へランクアップします。IELTS対策コース、ケンブリッジ検定コース、さらには海外の大学に進学や編入したりが可能になってきます。
そこからは資格取得を目指したり、学位取得を目指したり、専門分野を学んだり、より高度な仕事をしたりと、選択の幅が広がります。
ワーキングホリデーSTEP4 語学学校の中身を知る
自分を知って目標を知ったら、自分に合いそうな「行きたい語学学校」を探します。
オーストラリアでもたくさんの語学学校があり、当たり前ですが、それぞれ得意分野や特色が違っています。
まず大まかに「コミュニケーション重視」と「読み書き重視」で分けることができます。
どの学校もさまざまなコースを提供してはいますが、ざっくりと言えば、私立の語学学校は「コミュニケーション重視」でTAFE附属、専門学校附属、大学附属の語学学校は「読み書き重視」のアカデミックな内容と考えていいでしょう。
ワーキングホリデーの場合は、語学勉強+仕事・アルバイトを目的としているので「コミュニケーション重視」の学校で、総合的な対応力、適応能力の向上を目指したほうが良いかと思います。
この場合、ほぼすべての方が「一般英語コース」になると思うのですが、ほとんどの語学学校ではこの「一般英語コース」の中に「選択科目プログラム」が組み込まれています。
それぞれの語学学校ごとで選択科目の内容は異なりますが、一般的に選べる科目は次のようなものがあります。
- IELTS対策
- ケンブリッジ検定対策
- ビジネス英語
- TOEIC対策
- 発音矯正
- 日常会話
- オーストラリア文化
基本的な時間割はどこでも同じような感じです。
平日の午前中に一般英語の授業があり、昼休憩+自習時間を挟んで、午後から選択科目の授業と言った形になります。
土日はまるまるお休みという語学学校が多いです。
中学や高校と同じように、毎日ガッツリ授業があり、課題・宿題もあります。英語習得には気合と覚悟も必要かもしれません。
というと大袈裟ですが、効率よく学習をすすめるための心構えは持っていて下さい。
STEP5 語学留学後の進路を定める
自分の現状を知り、綿密な準備を経て、語学学校では英語をやりきったとします。学校を卒業後、残りのワーキングホリデー期間では何をしましょう。残りの時間は観光でも仕事でもなんでも自由に生活できます。そこには多くの進路があります。限られた期間で最大限の結果を出すには、勉強以外の部分もしっかり計画しておきましょう。
さらには、ワーキングホリデーが大成功し、日本に帰国したあと、その経験を何に向けるか、何に活かすか、どう使いたいか。そこまで考えておけばバッチリだと思います。留学にかぎらず、ゴールさえ明確に定まっていればそのプロセスは自然に決まります。
ワーキングホリデー+語学留学まとめ
繰り返しになりますが、こういった事前の準備は、時間に限りのあるワーキングホリデーにおいて効率的、計画的に学習をすすめることができ、留学を比べ物にならないくらいに有意義にします。
以上のようなことをしっかり考えて、学校選び、コース選び、ワーキングホリデープランを考えましょう。
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