ワーキングホリデーに興味をもってネットで調べたことがある人のほとんどが、行き先としてオーストラリアを目にしたことがあるのではないでしょうか?
ワーキングホリデーに興味関心が無い人はピンとこないかもしれませんが、ワーキングホリデーと言えばオーストラリアというくらい上位人気の国です。
英語圏の国、治安の良さ、豊かな自然、経済の良さ、日本との時差は1時間(サマータイムは2時間)など、さまざまな面から、日本人のみならず世界各国の人々から人気を集めています。
一方で、オーストラリアには日本人が多い、英語がなまっている、といった意見から敬遠されることもあります。この記事では、私の実体験を基にオーストラリアの魅力について触れたいと思います。
オーストラリア・ワーキングホリデーの魅力
私は27歳の時に約5年間勤めた会社(正社員)を辞めて、フィリピンのセブ島に語学留学で1か月間行き、オーストラリアに移り、ゴールドコーストとメルボルンで合計2年間生活をしてきました。
旅行程度の滞在ですが、タスマニア、アデレード、ブリスベンという都市にも行きました。
まず結論を言うと、個人的にこのワーホリは「経験してとても良かった」です。
なぜワーキングホリデービザでオーストラリアを選んだか
なぜワーキングホリデーに行ったか?理由は「自分が住みたいと思う場所は日本だけなのかを知りたくなった」からです。
ゴールドコーストは年間300日が晴れと言われるほど気候に恵まれた土地で、サーファーズパラダイスというほんの一部エリア以外は田舎街、スローライフという言葉がぴったりな場所。
ロクに英語も出来なかったのでいきなり大都市というよりも、少し田舎の方が慣れやすいかなと思い、最初はゴールドコーストに行きました。
メルボルンを選んだのは「世界で1番住みやすい街」と言われていることが気になり、どんな街か知りたくなったからです。
旅行でも良くない?と言う人もいましたが、現地で実際に生活しないと気付けないことが多い気がして、引越しをしました。
ワーキングホリデー中に気づく、それぞれの行動や考え方
オーストラリアで留学生の多くはシェアハウス(何人かで家、部屋をシェア)に住んでいます。
私もシェアハウスに住んでいましたが、家、学校、職場、これまでのオーストラリア生活でとにかく色んな国籍の人に出会いました。
そして、それぞれ行動や考え方に触れたことが自分を大きく変化させ、その経験が留学に行って良かったと感じる最大のポイントです。
年齢の壁はなく、全員がフラット、他人の事は気にしない、こんなイメージです。
例えば日本でバイトを始めるとなると、まず研修でなにかと指導してもらえますが、こちらではトライアル(テスト)で、即戦力になれることが示せなければその日で終了です。
私の友人はまったく英語が話せませんが、技術を持った人で、それをアピールし有名ローカルレストランで採用されました。
(日本の有名な寿司屋さんでオーストラリア人が採用され、寿司を握っているようなイメージ)
意思疎通がうまく取れなくても即戦力になるなら構わない、というスタンスです。
もう一人の友人はオーストラリア生まれですが、元ギャング。
今は大手都市銀行のマネージャーをしています。本当に学歴も性別も年齢も見た目も関係ないんです。警察も多くの人がタトゥー入れてますし。
オーストラリアには誰にでもチャンスがあるんです。
海外生活の醍醐味
それ以外にも、レストランやバーのカウンターでストレートのカップルだけでなく、ゲイやレズのカップルがキスしていても、誰も気にしません。
日本ではどうでしょうか?日本を否定するわけではありませんが、日本人よりも彼らの方が合理的で、みんな他人を気にしている暇などなく、自分の時間を精一杯生きているように思えます。
ワーホリや留学と聞くと語学力が先行しがちですが、私は「人」との触れ合いや新たな価値観、考え方との出会い、自分の知見に幅を持たせることができることが海外生活の醍醐味ではないかと思います。
現地で日本人の友達や知り合いばかりできたとしても、それだって立派な財産になりますよ。
学生が終わってから新たに友達なんてなかなかできるものではありません。
オーストラリアでのワーキングホリデー体験談まとめ
いかがでしたか?
私の周りには「ワーキングホリデー」という制度をポジティブに捉えていない人が少々います。
特に世代が上の人たち、ワーキングホリデーや留学が現代のように一般的だったり、気軽ではなかった時代の人たちからすると、「ただ遊びに行きたいだけでしょ?」という意見は結構あります。
実際、ワーキングホリデー経験がある=帰国後の就職で有利になるということはありませんし、海外は危険というイメージから心配もあるんだと思います。
自分自身の中での海外生活に対する不安や、周りの声、大胆だったり、大きくなればなる程、なにかを選択することは難しいですが、その分得られることも大きいものです。
特に外国人とあまり交流したことがない人や海外旅行にあまり行ったことがない人にとって、海外での生活はとても良い刺激になると思います。
「自分らしさ」は日本以外にあるかもしれません。