【留学体験談】芸術にあふれる街、オーストリアのウィーンに留学!

はじめまして、オーストリアのウィーンに留学中の者です。ウィーンと言えば「音楽の都」のイメージが強く、日本からも多くの方が音楽を勉強しにウィーンに渡っています。しかし、私は建築の勉強を目的として、渡航しました。

留学に至った経緯

私の場合、大学の交換留学としてではなく、大学の建築学部を卒業してから、留学しました。

幼いころから、海外の文化や暮らしに魅力を感じていました。高校生の時にイギリスに短期間留学し、その経験もあってか、日常会話レベルなら英語でコミュニケーションを取ることができます。

大学2年生の時に知り合ったウィーン在住の友達から、ウィーンの住環境、食生活、芸術などついて様々なことを教えてもらい、いつしか「ウィーンで建築を勉強しながら生活したい!」と強い憧れを持つようになりました。

留学を決意→渡航

親の留学に対する理解もあり、大学卒業後に留学することを決めました。思い立ったら即行動で、週1回のプライベートレッスンでドイツ語を一から勉強し始めました。その後、建築学部を卒業し、卒業した年の10月に渡航しました。

しかし、渡航するまでの約半年間、様々な壁がありました。交換留学ではなく、完全に個人での渡航、大学に入り直すため、自身を証明するための有りと有らゆる書類が必要でした。

在留許可は、ウィーンで直接取得するため、日本で出来るだけ書類を準備していきます。大使館公認の翻訳者にドイツ語の認証訳文を付けてもらったり、外務省でアポスティーユを取得しなければなりません。

半年あるから大丈夫だろうと高を括っていたら、結局当初の予定より出発が遅れてしまいました。留学の準備は、早めにしましょう!

ドイツ語の壁

やっと始まったウィーンでの大学生生活!!とは簡単にいかず…私の場合、大学に入るために必要とされるドイツ語の基準に達していないので、まずはドイツ語の試験に合格しなければなりません。

大学の定める基準とは、もちろん大学や学部で異なるのですが、私の場合B2レベルです。大まかに、ドイツ語のレベルは、A1、A2(初級)、B1、B2(中級)、C1、C2(上級)の6段階に分かれています。ということで、現在は語学学校に通って、ドイツ語の勉強をしています。

語学学校での授業

1日2時間、週5日のトリメスターコースに通っています。学校の近くには、教会があり、鐘の音を聴きながら授業をしたり、先生が焼いてきてくれたお菓子を食べながら会話の練習なんてこともよくあります。

様々な国から、また、年齢もバラバラな生徒が集まってできたクラスは、いつも賑やかで楽しいです。それぞれの国事情を知ることもできますし、新しい友達も多くできます。ドイツ語で話すのが疲れたり、理解があまりできない場合は、英語で話すので、英語も間違いなく上達します。

ウィーン市内事情

ウィーン市内は、大変コンパクトです。「リングシュトラ―セ」と呼ばれる全長約5.3km環状道路があります。ここには、様々な建築様式で建てられた、美術館や教会、国会議事堂、市役所、大学などが並んでいます。

ぐるっと一周巡れば、ウィーンの主要な建築物を見ることができます。また、ウィーン市内の交通機関はとても便利です。地下鉄、路面電車、バスが数分おきに運行しています。(学生の場合、半年間€75で交通機関が乗り放題です。)

また、いたるところに大きな公園や建物の間に空間があり余裕があるためか、歩いていて大変気持ちがいいです。

ウィーン生活事情

街中いたるところにスーパーがあります。特に多いのが「SPAR(シュパ)」「BILLA(ビラ)」です。スーパーにもよりますが、どこも野菜類は比較的安いです。特にじゃがいもは、5kg~7kgまでで€2(約270円)くらいです。そしてとても美味しいです。

家賃は、郊外の方が安いですが、郊外と言ってもウィーン内であれば、市の中心部に行くまで地下鉄で約20~40分くらいしかかかりませんので、大した距離ではないと思います。日本で学生用のアパートの目星を付けておいて、到着後にすぐコンタクトを取り、契約しました。

ウィーン留学の個人的まとめ

ここで生活し始めてから、まだ2カ月弱しか経っていませんが、徐々に生活に慣れてきました。一日の体感時間が、とても長いように感じます。それは、この街の大きさや環境、気候、生活しやすさにも関わってくるのだと思います。そして、間近で美しい芸術作品を眺めながら、生活できることはこの上ない幸せです。

もちろん、ウィーンではドイツ語だけでなく様々な言語のクラスを受講できます。英語圏の国に絞らず、あえてウィーンで英語を勉強してみるのも良いかもしれません。

また、ヨーロッパの中心部に位置しているオーストリアは、他国へのアクセスもしやすいです。勉強したことを生かして、そのままヨーロッパを巡るのもよい経験になると思います。